B3判の書類をA4判にする

ワード原稿で、B3判で送られてくるものがあります。
私が役人になった頃は、役所の書類はほぼB判でした(B判は日本製)。その後、A判と共用の時代があって、綴じるのが面倒でした。最近は、B判は見なくなりましたね。これは、便利になりました。
不都合と言えば、秘書官の時、大臣日程をB4判で印刷し、折って胸のポケットに入れていました。A4判では大きくて、都合悪くなりました。

最近はA4判しか印刷機に用紙を入れていないし、保存する場合もA4判です。で、送ってもらったB3判の原稿を、A4判で保存して作業をしようと試みます。これができないのですよね。印刷はA4判にできるのですが、原稿自体はA4判になりません。インターネットで方法を探しましたが、出てこないようです。

試行を繰り返し、考えたら分かりました。
原理的に、できないのです。なぜなら、紙面全体を縮小・拡大しても、その倍率にあった大きさの活字がないと、転換できません。文章の体裁が崩れてしまうのです。画像なら、どんな拡大縮小もできます。納得。

政治主導の実相

10月12日の朝日新聞に「基金乱立、だぶつく16兆円 5千億円計上→支出は5.6億円」が載っていました。
・・・国が根拠の乏しいなかで積み立てた基金がだぶつき、使い残しが16兆円にまで膨らんだ。年4兆円のペースで増え続けている。背景には、コロナ対応などを理由に、時の政権が、毎年「規模ありき」の経済対策を打ち、使い切れないほど規模が大きくなったことがある。似たような事業にあてる基金も乱立している・・・

これも困ったことですが、今回取り上げるのは、記事で紹介されている政治主導の実相です。
まずは、経済安全保障重要技術育成基金。
・・・この基金は2021年度と22年度の補正予算で計5千億円が計上された。ところが、22年度までに支出されたのはわずか5億6600万円・・・
・・・複数の関係者によると、21年度補正の協議では当初、基金は1千億円とする方向で調整が進んでいた。自民党の重鎮・甘利明前幹事長の右腕として経済安保を推進していた小林鷹之氏が初代の経済安保担当相に就くと状況は一変する。甘利氏らの意向を受けてまとまった党の提言通りの5千億円に、一気に跳ね上がったのだ。
21年度補正には、まず半分の2500億円が盛り込まれた。

補正予算は、想定外の緊急的な経費に限って認められているものだが、21年度どころか22年度になっても、研究の契約を1件も結べなかった。
それにもかかわらず、内閣府は22年度補正で2500億円の追加を求めた。「『総額を5千億円にする約束を早く果たせ』と、自民党から圧力があったため」(幹部)という。
予算を取り仕切る財務省が難色を示すなか、この時は、自民党政務調査会の幹部の一声で満額回答が固まった。「何を勝手に財務省が査定しているんだ。各省庁が要求した予算を全部元通りに戻せ」・・・

もう一つは、グリーンイノベーション基金。
・・・政府関係者によると、水面下の財務省と経産省の協議では、まずは1兆円を計上する。実績を踏まえてその後毎年予算を追加していき、最終的に総額2兆円に広げることで大筋合意していたという。
最初から「2兆円」を主張する菅氏の翻意を促そうと、財務省の矢野康治主計局長(当時)は1枚の説明資料を渡した。
趣旨はこうだった。要求している経産省ですら、2兆円はすぐに執行できないと言っている。そのまま補正計上すれば、無駄に基金をため込むことになる。
菅氏は手元の資料を放り投げ、声を荒らげてこう言ったという。「そんな話は聞かないぞ」・・・

市町村アカデミーの講義から

市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)の機関誌『アカデミア』の秋号が出ました。
いくつかの講義の概要を掲載しているほか、研修におけるレポートの優秀作の3作を掲載しています。研修生たちの力作です。講師による一方的な知識伝達だけでなく、市町村職員が現場でどのようなことに悩み、どのように解決しているかがわかります。
ネットでは、レポートは表題しか見ることができません。この機関誌は、市町村役場にはあります。関心ある方は、実物をご覧ください。

研修生たちの研修体験記も載っています。ご参考までに。

高円寺のカエル

時々このページで紹介する高円寺のカエル日経新聞夕刊コラムにも登場したことがあります。
先日、キョーコさんが、玄関横のナツツバキの根元にいるところを発見しました。雨のあとだったので、居心地が良かったのでしょうか。土が現れている面積は小さいのですが。痩せては見えなかったので、食べ物はあるようです。

東京は朝晩が急に寒くなったので、もうそろそろ土に入って冬眠でしょうか。
その横では、プランターのアサガオが、まだ少しずつ花をつけています。

0011ナポレオン・ソロ

イギリスの俳優、デヴィッド・マッカラムさんが亡くなったと、報道が伝えていました。
中学生の頃、深夜に放送された「0011ナポレオン・ソロ」を、楽しみに見ていました。「スパイ大作戦」もそうでした。11時過ぎだと思うのですが、そこまで勉強したら、深夜のテレビを見ることが許されたのです。

スパイもので、話の展開、知恵の出し方、小細工の仕方、結末。時には非現実的なものもありましたが、面白くて引き込まれました。そして、かっこよいのです。
スパイ大作戦の冒頭の画面は良く覚えています。テープレコーダーから「おはよう、フェルプス君・・・」と指示が来て「君もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する」という声とともに、テープレコーダーは火を噴いて壊れるのです。いくつかは、筋書きを覚えています。

10月12日の朝日新聞夕刊「三谷幸喜のありふれた生活:1153」は「恐れ入谷のマッカラム」で、マッカラムさんと「ナポレオン・ソロ」を取り上げていました。