オクラホマミキサーって、覚えていますか。フォークダンスです。
私は、中学校の体育の時間と、高校の学園祭でやりました。中学では、友人が「女の子と手をつなぐのは嫌だ」と言って、先生に叱られていました。高校では「あの人と踊れるのかな」と胸がどきどきしました。相手の女性は、一人飛ばしでしたよね。
6月5日の日経新聞文化欄、講談師の神田茜さんの「オクラホマミキサー」を読んで思い出したのです。あのメロディーも、そして曲が終わる際の「チャンチャン」も。
神田さんが上手に、若い男女の気持ちを書いておられます。「思春期に初めて手をつないだフォークダンス」と。占領軍が「健全な男女関係」を築くために導入したとも。
オクラホマミキサーとは振り付けの名前で、曲の名前は「藁の中の七面鳥」というのだそうです。
「好きな男の子と手をつなげるかもしれない」と頭がいっぱいになった神田さんは、当日、男女の人数あわせで男子の列に入れられ、好きだったM君とは手をつなげなかったのです。