ピンピンコロリ、健康寿命を伸ばす

8月20日の読売新聞「ピンピンで長生き目指そう」から。
・・・「ピンピンコロリ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。死ぬ直前まで元気で過ごし、病気で苦しんだり、介護を受けたりすることがないまま天寿を全うすることを意味する。最近は略して「PPK」と呼ぶらしい・・・

日本人の2020年の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳です。他方で、健康寿命は、2016年時点で男性が72.14歳、女性が74.79歳です。
平均寿命との間には、男性で約9年、女性で約12年の差があります。この間は病気などを抱える「不健康期間」と呼ばれています。健康寿命を延ばし、不健康期間を短くすることが、ピンピンコロリに近づくことになります。
平均寿命の82歳まであと10年以上あると思っていましたが、健康寿命の72歳だと、私はあと6年しかありません。10年近くも、病気などを抱えて暮らすのはつらいです。ボケて家族に迷惑をかけるのは、いやですね。

・・・健康寿命を延ばすには、どんなことを心がければいいのだろうか。国立がん研究センターなど六つの国立研究開発法人が今年、連名で「健康寿命延伸のための提言」をまとめており、参考になる。提言では、様々な病気の原因とされる喫煙、飲酒などいくつもの留意事項を列記。取り組むべき10項目として、注意を呼びかけている。
具体的には、喫煙はがん、循環器病、高血圧、糖尿病、うつ病などのリスクが増加するので「たばこは吸わない」。過剰な飲酒は、がん、循環器病、高血圧、糖尿病に加え、アルコール依存症リスクも増加するので「節酒する」。飲むなら1日あたりの飲酒量は男性は日本酒なら1合程度、女性はその半分に抑えるといったものだ。
項目は睡眠や育児、社会関係の維持にまで及んでいる。1日60分の歩行などの運動も勧めている。うつ病などの発症リスクを低減させるという・・・