ご近所に、高い木が数本立っている庭があります。最初は庭にふさわしい大きさだったのでしょうが、すくすく成長して、とんでもない大きさになっています。「倒れたら、住宅が壊れるなあ」と心配していました。
今朝、庭師さんが入って、切り始めました。その技がすごいので、見とれてしまいました。
住宅に囲まれているのと、電話線などがあって、切り倒すわけにはいきません。まず一人が登っていきます。ニセアカシアだそうです。
「何メートルくらいですか」と聞くと、木の上から「今いるのが15メートルほど」とのこと(う~ん、仕事の邪魔をしていますね)。その上にまだまだあるので、てっぺんは20メートルほどでしょうか。わが家は3階建てなので、屋根の上で10メートルほどです。しかも、幹も枝も揺れています。ああ怖い。
徒然草の「高名の木登り」を思い出しました。
切る枝に、2本のロープをかけます。1本目は幹に近い方で、端を幹に巻き付けます。もう1本は垂らして、助手が下で端を持っています。枝が切り離されると、1本目のロープが枝を支え、そのロープを緩めると、枝が降りていきます。下の助手が2本目のロープを引っ張り、枝を受け止めます。なるほど。
ところが、途中に電話線がたくさんあり、そこに引っかかります。
助手は、降りてきた枝からロープを放し、上の庭師さんは、次の枝に取りかかります。助手は、下ろされた枝を小さく切って、トラックに積みます。このくり返しです。
途中から幹を切るには、チェーンソーが使われました。