9月入学に移行する案が、議論されています。先進諸国がほぼ9月入学なので、私も賛成です。長所と短所、移行への手続きが取り上げられています。しかし、議論の第一歩は、現行の4月入学を5か月繰り下げるのか、7か月繰り上げるのかです。
今回のコロナウィルスによる休校から、9月入学の議論が始まったようですが、それは5か月繰り下げることを想定しているのでしょう。7か月繰り上げて6歳から小学校に行くのか、5か月繰り下げて7歳から小学校に行くのかは、決めの問題でしょう。
しかし、ようやく新聞でも書かれ始めましたが、先進諸国に合わせるなら、7か月繰り上げる必要があります。5か月繰り下げでは、大学を卒業した際に、就職するにしても大学院に留学するにしても、外国の卒業生に比べ1年遅れになります。
7か月繰り上げるとすると、初年度は新1年生が1.5倍くらいになります。この初年度の教室と教員をどのように確保するかが、課題です。5か月繰り下げても、同様の問題があります。
例えば、5月11日日経新聞、田中愛治・早稲田大学総長の「9月入学課題多く 現場の声聞き、戦略緻密に」。