中島誠著『立法学』(法律文化社)の第4版が出ました。
元は、九州大学助教授に3年間出向した際の講義をまとめたものです(2004年初版)。4版が出るのは、すばらしいですね。
内容は立法技術論ではなく、日本の立法過程論です。省内過程、政府内過程、与党内過程、国会内過程の段階ごとに説明しています。そして、政官関係、官僚制、マスコミ、政治主導などを取り上げています。
問題関心は、「政と官のありかた」です。官僚としての経験をもとに、立法過程を通して政官関係を分析しています。最近の変化も取り入れています。類書がないので、役に立つと思います。