コロナウィルスが収まりません。この病気の特性から、しばらく続くと予想されます。早く収まってくれるとよいのですが。マスコミ、識者、いえ1億人が関心を持って、意見を述べています。私も、いろいろ考えるところがあるのですが、おいおい書きましょう。
今日取り上げるのは、この病気、そして取られている営業自粛、学校や保育園などの閉鎖が、社会的弱者に大きく被害をもたらすことと、それが明るみに出ることです。
例えば、4月8日の日経新聞オピニオン欄、小竹洋之・上級論説委員の「コロナが照らす世界の暗部 弱者の痛み深刻に」。
日本でも、いろんな報告がされています。
母子家庭のお母さんが働けなくなって困っていること、給食がなくなり貧困家庭の子どもが困っていること(貧しくて学校給食だけがまっとうな食事という子どももいるそうです)、学校が休校で困っている家庭(幼稚園や小学校、学童保育がなくなると、小さな子どもを預かってくれる場所がありません)、外出できず家庭内暴力がひどくなること、ネットカフェで寝泊まりしている人が行くところがないこと、雇い止めにあった人が宿舎も追い出され困っていることなどなど。
災害、特にこのように長期に社会活動が制限される疫病の場合は、ふだん隠れている社会的弱者が見えることになります。
大震災などの時もそうなのですが、大震災と疫病とは大きく違います。大震災の場合は被害自体は瞬間的に起き、課題は被害が起きてから被災者特に弱者をどう支援するかなのに対し、疫病は災害自体が長期間にわたって続くことです。
政治が取るべきことは、
1これら困っている人に、助けの手を差し出すこと
2今回の災害で明らかになった「社会的弱者」を、平時にも支援する制度と組織を作ることでしょう。
このようなときに、政府の力量が試されます。