1月8日の朝日新聞「つながらない SNS」から。
・・・フェイスブック(FB)やツイッターといったソーシャルメディアが普及すれば、誰もが年齢や国籍、職種を問わず、つながれる。そのはずだったが、現実は・・・
・・・一方、ツイッターを使って一時は時代の寵児になったものの、現在は距離を置く人もいる。「異論を認めない空気になっていて、気楽に書き込めない。正直、めんどくさい」。IT会社「ディグナ」社長の梅崎健理(けんり)さん(26)だ。
11年前、ツイッターを始めた。「高校生でも、政治家、有名経営者ともフラットにつながれる」と感動した。17歳の時、憧れのソフトバンクグループの孫正義さんに「会いたい」とつぶやくと、本人の目にとまり、対面。2010年の新語・流行語大賞のトップテンの一つ「~なう」では受賞者に。フォロワーは、3万人を超えた。
想定外はその後。素性を明かし、発信しているのに、自身のフォロワーが増えるにつれ、匿名による批判が相次いだ。約5年前から投稿をほぼ、しなくなった。
梅崎さんは現在、FBで個人的な投稿をする際は「友達」だけが見られるようにしている。ソーシャルメディアは今、LINE(ライン)やSlack(スラック)といった知り合い同士でのやりとりが主流で、無数の小さな閉鎖的な空間に収斂したと感じている。「無理にする必要はない。大切なのは、一対一のリアルなコミュニケーションですから」・・・