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電子メールアドレスの変更

2019年10月8日   岡本全勝

職場の電子メールアドレスを、変更する必要ができました。他人のアドレスになりすまして、迷惑メールを出す悪人がいるそうです。
新旧のアドレスを並存することができず、ある時点で旧アドレスが使えなくなります。外部から、旧アドレスに送られても、受け付けないそうです。そこで、切り替え時までに、関係者に新アドレスを知らせる必要があります。これは、結構面倒です。

パソコンには、いただいたメールのうち、最近のものを残して、残りは削除してあります。この残っているメールに返信を打つ形で、変更のお知らせをしています。その数が、とんでもない数なのです。いろんな人とつきあっていることが、今更ながらわかります。仕事でのつきあい、マスコミの人たち・・。私の財産です。
メールでやりとりする人たちの名刺は捨てることにしているので、残っているメールアドレスが、ほぼ唯一の連絡方法です。
私から連絡する際には、何らかの方法で相手への伝達方法を探すでしょうが。相手さんからすると、いつもと同じように私宛にメールを送るのに、それが届かないのです。もう一度、私の名刺を見てそのメールアドレスに打っても、届かない。これは、困るでしょうね。

公務員をはじめ、多くの職業人にとって、職場の住所と電話番号は、秘密ではなく公開されています。営業の方は、名刺を配ることも仕事の一つでしょう。
今や、電話番号よりメールアドレスの方が使われます。名刺にも書いてあるでしょうから、公開情報です。
しかし、住所や電話番号と違い、インターネットを経由して、悪さをする輩がいるのです。メールアドレスを非公開にするわけにはいかず、防御を固くするしかないようです。

多くの人は、私のホームページをご存じですので、そちらから(この画面の右上)連絡を取ってくださるでしょう。名刺も刷り直します。

本作り、編集が雑に?

2019年10月8日   岡本全勝

10月7日の日経新聞文化欄に、びっくりする記事が載っていました。
相次ぐ誤記や捏造なぜ……揺らぐ書籍の信頼 出版点数増、編集現場にしわ寄せ」です。取り上げられた2つの出版社とも、日本を代表する本屋さんですから、驚きは大きいです。

深井智朗さんの事件は、新聞で大きく取り上げられたこともあり、知っていました。同氏の『プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで 』(2017年、中公新書) は、良い本だと思い、このホームページでも紹介しました。
池内紀さんの『ヒトラーの時代』(中公新書)も、つい最近、このホームページでも紹介しました。67項目もの訂正があったとは。

・・・書籍の信頼を揺るがす事案が続く背景には、厳しい出版状況がある。出版科学研究所のデータによると、18年の書籍の販売額はピークの1996年から36%減った。逆に新刊点数は13%増。刊行点数を増やして売り上げ減を補う負のスパイラルに陥っている。
その無理のしわ寄せが編集現場に及び、品質低下を招いている。校正プロダクションの聚珍社では「以前は出版社から2回の校正作業を依頼されていたが、最近は初校だけという仕事が増えてきた」(鬼頭大介社長)・・・

本を読んでいて、時に誤植などに気がつくことがあります。重大なものは、出版社に電子メールで報告することもあります(山川出版の例)。
しかし、多くは読み飛ばしているのでしょうね。まあ、寝る前に布団に寝転がって読んでいますし、精読ではなく飛ばし読みが多いですから。

紛らわしい活字

2019年10月7日   岡本全勝

先日の経験です。ある手続きをすることがありました。会社から、「パソコンかスマホか郵送で手続きしてください」と郵便で連絡が来ました。
パソコンが便利なので、挑戦しました。ところが、入るべき画面のURLがとても長いのです。アルファベットの大文字小文字、数字、符号が並んでいます。電子メールでこの通知が来たなら、それをコピペするのですが。紙で通知が来ているので、手で入力します。

困ったのは、Il1の3文字です。この3文字のうち、1文字目と2文字目が何か分かりますか。Lの小文字か、iの大文字か分かりませんよね。字が小さいと、3文字目が数字の1であるかも分かりにくいです。何回か変えてみて挑戦しましたが、だめでした。
正解は、1文字目がiの大文字、2文字目がLの小文字です。
仕方ないので、メールで問い合わせて、URLとパスワードを、電子メールで送ってもらいました。

そのあと、別の案件で、英数を並べる必要がありました。担当職員が、Ili1が入った案を作ってから、自ら「これは分かりませんね」と言って、ほかの英数に変えてくれました。
7と1も、手書きだと区別しにくいです。ヨーロッパでは、7に横棒を足して書くことが多いですよね。
いまさらアルファベットを変えるのは難しいのでしょうが、将来のことを考えると、区別できるようにした方が、間違いが起こらないと思います。

漢帝国がつくった、中国のかたち

2019年10月7日   岡本全勝

渡邉義浩著『漢帝国―400年の興亡』 ( 2019年、中公新書) が、勉強になりました。
中国を統一したものの、短期間で滅んだ秦の後を継ぎ、途中の断絶をはさんで400年もの間、支配を続けました。漢字や漢民族として、中国の元となっただけでなく、近代まで続く「儒教国家」を作り上げました。本書では、それを「この国のかたち」と表しています。

武帝が儒教を国教とした説は間違いだそうですが、儒学者は、じわじわと政権に取り入り、国教とすることに成功します。
支配者側も、支配を正統化する説明が必要でした。被支配者に納得させ、また支配を継続する説明です。常に武力で人民や豪族を抑えるのは、コストがかかり、かつ難しいです。とても200年も続かないでしょう。そして、国家の基本となった儒教は、統治者、官僚、国民を縛ることになります。その後、2000年にわたってです。

かつては、中国古代史もいろいろと本を読んだのですが、この本が出たときは、「また、通常の歴史書だろう」と思い、読みませんでした。あるところで、時間待ちの必要ができて、買って読み始めました。
すると、戦争や政権争い、事件の羅列でなく、「この国のかたち」がどのようにしてできあがったかを書いてあって、興味深く読むことができました。このような歴史書は、価値がありますね。歴史と事実を、どのような切り口で分析するかです。

「はじめに」も書かれていますが、古代ギリシアとローマが、西欧の古典古代となり、その後の規範となりました。学問、政治、宗教です。
それとの対比で、儒教が規範となり、漢が完成させた皇帝と官僚による中央集権体制が、東洋の古典となりました。もう一つの要素として、仏教がありますが、これは支配の思想にはなり得ません。
儒教は海を渡って、日本社会も縛りました。今もなお、徳目として、私たちを支配しています。父子、君臣、夫婦、長幼、朋友の五倫と、仁・義・礼・智・信の五徳などです。

岩手県被災地視察、その3

2019年10月6日   岡本全勝

今回の視察で、もう一つ印象的なことがありました。被災住宅移転跡地にできた、トマト栽培の大規模ハウスです。高さ6メートル、横幅150メートル、奥行き100メートルです。
住宅移転跡地は、住宅を建てることができず、利用用途が限られます。多くの地域で、苦労しています。ここは企業が進出してくれて、ハウスが建ちました。そして、地元の人の雇用の場になっています。「いわて銀河農園

大震災被災地では、いくつもこのような大規模ハウスが建っています。私も、これまでに、いくつか視察しました。ノウハウを大企業やオランダから学び、企業として職員を雇って、野菜を生産しています。このような事業で、何が難しいかを、根掘り葉掘り聞いてきました。勉強になったのは、次のようなことです。

1 よい品質の野菜を、年間を通してなるべく同じ量を生産すること。ここに、技術と経験の善し悪しが現れます。ここまでは、よく聞く話です。しかし、企業として成り立たせるためには、次の2つが重要です。

2 取引先。いくら作っても、売れないと事業になりません。たいがいの大規模農園は、スーパーマーケットや飲食チェーンと契約を結んでいて、安定した売り先を確保しています。

3 従業員の確保と管理。育成や肥料やりなどは、機械化されていますが、収穫は人手です。そして、相手は生物なので、繁閑期があります。すると、フルタイムの従業員だけでなく、パートタイムの従業員も必要となります。
その人たちを集めることができるか。そして、野菜の育成に応じて、勤務を管理しなければなりません。これも、事業としては重要な仕事なのです。