年別アーカイブ:2019年

あなたの町の外国人

2019年2月19日   岡本全勝

2月18日の読売新聞が、全国1,741市区町村ごとの外国人割合を、全国地図を色分けする形で載せていました。
5%を上回っている自治体は、43に上っています。5%とは、20人に1人です。小学校のクラスだと、1クラスには外国の子供が1~2人がいることになります。
最も高いのは、北海道の占冠村20.6%、5人に1人です。2位は群馬県大泉町18.24%、第3位は北海道赤井川村12.6%、第4位が東京都新宿区12.56%です。
全体では、中国、韓国、ベトナムの順ですが、近年増加しているのはベトナムからの人のようです。

地方自治体や学校、地域、自治会にとって、この人たちを受け入れることが大きな課題になります。

金融危機対応、日米の共通点と相違点

2019年2月19日   岡本全勝

2月17日の朝日新聞「平成経済・リーマンの衝撃」は、「金融危機対応、日米の教訓は」でした。
しばしば、「欧米は○○だけど、日本は××だ(で出来が悪い)」といった見方がされます。「欧米がお手本、日本は見習わなければ」史観ですね。場合によっては、そんなことはありません。アメリカもヨーロッパも、試行錯誤しながら進めているので、間違いもあります。

・・・2008年9月のリーマン・ショックと1997年秋からの日本の金融危機。これまでは「対応が迅速だった米国、遅かった日本」という図式で日本側に反省を促す論調が多かった。ただ改めて日米を比較すると共通した失敗が多く、米国政府が犯した重大な判断ミスも見えてくる。日本の金融当局で対応にあたった3人の証言から、危機の教訓を探った。(編集委員・原真人)・・・

・・・一方、米国では2008年10月3日、緊急経済安定化法(金融救済法)が成立。政府が7千億ドルの公的資金で不良債権を買い取ることを決めた。リーマン・ショックから18日後のことだ。
これだけ見ると迅速な対応のようだが、すんなり事が運んだわけではない。混乱の末、にっちもさっちもいかなくなって決定したのだ。
最初の法案は9月29日に下院で否決された。これにニューヨーク株式市場が強く反応。史上最大の下げ幅を記録した。株価急落はすぐ世界の市場に波及した。
まずいと思った米議会はすぐに修正法案を上院で可決し、そして下院で改めて成立させた。
市場に追い込まれ、結果的には短期間に公的資金制度を作ったものの、最初からうまくやったわけではなかった。
そもそも米財務省と中央銀行の連邦準備制度理事会(FRB)は、危機に陥った金融機関を大手金融各社に救済させようとしたり、奉加帳方式で資金を集めようとしたりしたが、いずれも頓挫。結局リーマンは破綻し、世界金融危機にまで事態を悪化させてしまった。「日本の失敗を見ているのに教訓を生かせなかった」(五味氏)・・・

・・・「日本ではバブル崩壊から金融危機まで6年かかった。米国では07年のサブプライム・ショック(パリバ・ショック)からリーマンまで1年。米国の方がより速いスピードで危機が顕在化し、その分、対応も一気にやらないといけなくなった」と五味氏は言う。
前日銀副総裁の中曽宏氏(大和総研理事長)は、金融危機とリーマン・ショックを第一線で担当した。その目から見えたのは、日米の金融を取り巻く環境の違いだ。日本は「銀行救済」への視線が厳しく、同時期に接待汚職問題もあり大蔵省(現・財務省)や日銀が強い批判を浴びた。「破綻した銀行の経営陣が逮捕され、自殺に追い込まれたこともあった。日銀や大蔵省でも自殺者が何人も出た」
「米国はまったく逆だった。金融機関トップの多くはそのまま居残り、ウォール街を嫌悪するムードがいっそう高まった。それがトランプ大統領を生む土壌にもなった」・・・

何度やっても、講演は難しい

2019年2月18日   岡本全勝

いろいろと講演を引き受けています。大学の講義も。しかし、何度やっても、話すことは難しいです。「宮城県市町村行財政セミナー
場慣れはしているのですが、毎回「あそこは、もう少し違った話し方をすれば良かったなあ」と、振り返ることが多いです。

もちろん、講演会の評価は、伝えたいことを伝えることができたか。そして、聴衆に満足してもらえたかです。
前段は、何を伝えるかを考え、脱線しないようにレジュメを配ります。これで、伝えたいことは、はっきりします。後段は、聴衆の反応やアンケートで評価がわかります。

私はもう一つ、伝えたいことを明確にするだけでなく、楽しみながら聞いてもらうことを考えます。白板を使って動きを入れたり、質問をして興味を引いたり。楽しく聞きながら、重要なことを持って帰ってもらう。これが、私の理想です。
話している最中は、「聴衆に受けているか」を気にします。受けが良いと、私も話が乗ります。聴衆の反応を見ながら、次の話の展開を考えます。その場合に、受けが良くないときは、どうしたら受けるかを必死に考えます。

聴衆が雑多な人からなっている場合は、難しいです。そのテーマに関する知識、関心がばらばらなので、全員を喜ばせることが難しいのです。
次に、話が同じ内容で、聴衆もよく似た人たちであっても、受けが良い場合と、いまいちの場合があります。これには、頭を抱えます。
同じ内容を話しているつもりでも、興味を持ってもらえる場合と、そうでない場合があるのでしょう。ちょっとした言い回しとか、表現の違いだと思います。

わかりやすいように、抽象論でなく具体例、簡単に言うと私の体験談や失敗談を多用します。また、なるべくリラックスして聞いてもらえるように、笑い話などを織り込むのですが。これが受けない場合があります。
関西漫才を目指している私にとって、これはつらいです(苦笑)。で、時に「ここは笑ってください」と、笑いを強要するのです。これは反則行為ですね。
壇上で、あるいは終わってから次回に向けて反省し、工夫を重ねます。「難しい速記録起こし

一対一での会話は、相手の表情を読みながら応答しなければならないので、もっと難しいのですが。この場合は、相手とのやりとりなので、直ちに修正が可能です。

大量消費の時代、まだまだ工夫ができる

2019年2月18日   岡本全勝

2月11日の日経新聞、ジョン・ギャッパー、ファイナンシャル・タイムズのチーフ・ビジネス・コメンテーター「消費財も再利用する時代」に、次のような数字が載っています。
イギリス、エレン・マッカーサー財団によると、全世界の消費・活動を支えるために、金属からバイオマスまで、一人あたり年間約10トンの原材料が使われています。
製品の大半は再利用されずに捨てられます。リサイクルされるプラスチック包装は14%です。
マッキンゼーの推計では、ヨーロッパでは、自動車は廃棄されるまでの92%の時間が乗車されず、31%の食品が捨てられています。

「一生買い換えが不要な製品ばかり作っていたら、企業は経営が成り立たない。それでも買い換えを減らすためにできることは多い。
まず包装材だ。詰め替え可能な容器を増やせば良い」
このほか、所有でなく利用に対価を払うことを提案しています。
原文をお読みください。

展覧会、奇想の系譜、北斎

2019年2月17日   岡本全勝

土日を利用して、展覧会に行ってきました。
奇想の系譜」(東京都美術館)は、見応えがあります。若冲、蕭白、岩佐又兵衛・・・最近ではおなじみですが、私が学生時代には習いませんでした。展覧会に出始めた頃は、びっくりしました。そういえば、カラバッジョもフェルメールも、知りませんでした(いつも同じことを言っています)。
新・北斎展」(六本木ヒルズ)も、良いですよ。富岳三十六景以外にも、いろんな絵を描いているのですね。北斎漫画は有名ですが。

あわせて、「日本を変えた千の技術博」も。行きたいと思っていたのですが、いろいろと他の用事があって・・。終了が近づいてきたので、上野に行ったついでに行ってきました。これも、勉強になります。
残念ながら、即席ラーメン(NHK朝の連続ドラマ「まんぷく」のモデルであるチキンラーメン)は入っていません。私は、日本が世界の生活文化に貢献した3大発明は、即席ラーメン、カラオケ、漫画(あるいはウオッシュレット)だと思っています。もっとも、この3つ(4つ)は、世界への貢献であって、日本を変えた技術とは別の分野ですね。

上野では、「顔真卿」(東京国立博物館)もやっていたのですが、会場に入るまでに40分、さらにお宝には100分以上並ぶとのことで、断念しました。
で、原稿の執筆は進まず・・・。