7月2日の読売新聞経済欄「経営者に聞く」は、青柳俊彦・JR九州社長の「多角化 地元と共に走る」でした。
・・・〈業績は徐々に上向き、2016年10月には青柳社長の下で東京証券取引所1部への株式上場を果たした〉
民営化当時、赤字だったJR北海道、四国、九州の3社は「三島さんとう会社」と呼ばれました。この呼び方は奇異に感じました。「本州だって島じゃないか」と思ったものです。上場した時は「三島会社でも上場できるんだぞ」と感慨もひとしおでした。民営化した頃、三島会社が上場できるとは誰も思っていなかったはずですから。
〈19年3月期連結決算で売上高は過去最高を更新した。売上高のうち鉄道事業の割合は34%にとどまる。流通・外食が24%、建設が21%、駅ビル・不動産が16%を占める。今や首都圏などでもホテルやマンション、オフィスビル、飲食店、ドラッグストアなどを手掛ける〉・・・
・・・〈18年3月、九州全域で1日あたり117本を減便し、列車の運行本数を1日3011本にした。民営化後、最大規模の減便だった〉
当社管内の在来線はほとんどが赤字です。乗客はさらに減る傾向にあります。「公共交通機関なんだから、赤字でもちゃんと運行しなさいよ」と地元からご意見をいただきますが、赤字のままでは事業を長く継続することはできないのです・・・