林宏昭著『日本の税制と財政』(2019年、中央経済社)を紹介します。
大学の財政学の講義(通年)で、半期を税制に充てる際の教科書、として書かれています。
次のような章立てになっています。
1市場の失敗と税、2政府支出と税、3望ましい税とは
4所得課税論、5日本の所得税制、6日本の所得税制の論点
7消費課税論、8日本の消費税
9法人に対する課税、10日本の法人税
11所得再分配と社会保障、12フィスカルポリシーと税制、13地方財政と地方税制
確かに、租税理論や税制の全体をこのようにまとめた本って、なかなかないですね。
専門家向けの詳しい解説や、財政学の中で数章充てられている本は、たくさんあるのですが。