理想主義と現実主義と現実的理想主義

理想主義は、「こうあるべきだ」という姿を目指します。反対は現実主義です。「世の中こんなものだ」とあまり無理をしません。

ところが、この言葉を使う場面に分けて考えないと、混乱します。
理想主義にも、その理想に至る道筋に、二つのものがあります。道筋を理想的に考える人と、道筋を現実的に考える人です。仮に、前者を「理想的理想主義」と名付け、後者を「現実的理想主義」と命名しましょう。
前者は、目指す理想はよいのですが、そこにたどり着く道筋が現実的でないのです。すると、時に空想主義に陥ります。
目指す理想状態は、簡単には実現しないから「理想」です。実現するためには、困難な過程が待ち受けています。

現実主義者も多くは、現状に甘んじることなく、改善しようと考えています。すると、「現実的理想主義」とは紙一重です。
違いは、現実的理想主義は、理想とする目標を持っていることでしょう。
私たち行政職員は、現実的理想主義がふさわしいと思います。