読売新聞のくらし欄に「人生案内」の欄があります。読者が、生活上の悩みを投稿し、回答者が助言をします。
私は若い時は関心がなかったのですが、ある頃から「世の中には、こんなことで悩んでいる人がいるんだ」と、目を通すようになりました。
相談内容の多くは、夫婦、親子、兄弟、友達間の悩みが多いです。友達がいないという悩みも。中には、「ほんまかいな」「作り話ではないか」と思うものもあります。「そんなことで悩まないでください」とか「あなたが悪い」と言いたいものもあります。
相談を読んで、私ならどのように回答するかを考えてみるのです。それから回答者の助言を読んで、プロの考えと比べてみます。
しかし、回答者は、「そんなことに悩むな」と言ってぶった切るのではなく、相手の身になってやさしく助言しておられます。これが、勉強になるのです。人生の、そして管理職の勉強になります。
12月24日の紙面に、回答者7人による(全員で12人)この1年を振り返った座談会が載っていました。それによると、
・若い人の相談が増えた。(まあ、悩むことは昔らか若者の特権でしたが)
・単身世帯が増えて孤独の相談が増えた。人生100年時代の悩み。
・男性からの相談が目立った(かつて、男は悩みは外に出さないという世間常識がありました)
悩み相談は、世相を映す鏡でもあります。それを読むことは、社会を理解する一つの方法です。