年別アーカイブ:2017年

秋の美術館巡り

2017年11月4日   岡本全勝

今年の秋も、たくさんの美術展が開かれています。先日の運慶展に続き、いくつかを見てきました。

東京芸大美術館では、「皇室の彩 百年前の文化プロジェクト」を開いています。
「およそ 100 年前。大正から昭和最初期の頃に、皇室の方々の御成婚や御即位などの御祝いのために、当代選りすぐりの美術工芸家たちが技術の粋を尽くして献上品を制作しました。中には、大勢の作家たちが関わった国家規模の文化プロジェクトがありましたが、今日ではそれを知る者がほとんどいなくなっています。いったん献上されたそれら美術工芸品は、宮殿などに飾り置かれていたために、一般の人々の目に触れる機会が極めて限られてきたからです」。
ということで、めったに見ることができない、優れた美術工芸品です。先日見た超絶技巧と言い、このような工芸品を作る、そして技を伝えるには、それだけのスポンサー、パトロンが必要ですね。

東京都美術館では、「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」をやっています。ゴッホがここまで、浮世絵を「写していた」とは。彼が浮世絵に心酔したとともに、日本人にゴッホファンが多かったのですね。
国立西洋美術館では、「北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」を開催しています。これは、見ると驚きます。北斎の意匠や構図から取った、洋画が並んでいます。「なんや、まねしただけや」。いまなら、著作権の侵害でしょうが。
ゴッホだけでなく、たくさんの画家が、影響を受けています。

この2つの展覧会を見ると、日本画が西洋画壇に与えた衝撃は大きかったのですね。しかし、これだけ西洋に影響を与えつつ、日本では、北斎や浮世絵を受け継ぐ後継者たちが出てこなかったのでしょうか。明治画壇は、それよりも洋画を学ぶことを優先したようです。それを鑑賞する日本社会も、西洋を憧れたからでしょう。

どれもお勧めです。近接しているので、1日で巡ることができます。でも、1日で3つ見るのは疲れます。お勧めではありません。

石巻、地域の財産を生かしたまちづくりイベント

2017年11月4日   岡本全勝

石巻市を中心に行われているイベント「石巻に恋しちゃった」を紹介します。
このイベントの特徴は、「石巻・女川・東松島で、趣味や特技をもつ地元市民を発掘し、「達人」として講師になっていただき、物づくり講座やフィ-ルドワークなどの体験プログラムを行う「まちづくりプロジェクト」です」。
外から有名人を呼んでくるのではなく、地域の魅力や人の魅力を発掘し、育てるのです。

お菓子作り、アクセサリー作り、健康、ゲーム、工場見学・・・。
様々な分野の「達人」がおられます。でも、普通の市民です。そこがよいのですよね。東京に憧れるのではなく、地元の財産を生かすのです。それも、風光明媚な観光地といったモノではなく、ヒトによる活性化です。これは、なかなか難しいことです。

今回で10回目になります。
11月中に、たくさんのプログラムが行われます。お近くの方、また地域おこしの参考にしたい方は、行って見てください。

経団連の東北復興応援イベント

2017年11月3日   岡本全勝

経団連が、「東北復興応援フェスタ」を開催してくださいます。東北産品の消費拡大と東北観光の拡大を目指したキャンペーンです。ありがとうございます。
経団連資料「東北復興応援フェスタ」、わかりやすいチラシ

1か月にもわたって、都内各所で約30のイベントが実施されます。ご関心ある方は、お運びください。

アインシュタインの世界、ニュートンの世界、日常の世界

2017年11月3日   岡本全勝

本屋で見つけて、松浦壮著『時間とは何だろう』(2017年、講談社ブルーバックス)を読みました。。わかりやすかったです。
時間って、不思議ですよね。実感はあるのに、実態は見えません。先日書いた重力、引力も不思議ですが、時間はもっと生活に密接しています。毎日、意識していなくても時間は過ぎます。さらに、時計が正確に時を刻んでいるはずですが、毎日の暮らしでは、一様ではないのです。すぐに過ぎる楽しい時間と、なかなか終わらない会議とか。同じ1時間でも、違って感じられます。

重力は自然科学の世界に任せるとしても、時間は何かという問いは、自然科学だけに任せておく訳にはいきません。とはいえ、あまたある本は、それぞれの筆者の主観の域を出ず、私たちを納得させません。すると、科学的分析と基礎付けの上に、社会科学での理屈づけが必要なのでしょう。
で、この本を読みました。この本を読んで、時間と空間が一体だという説明は、おぼろげながら理解できました。このような本は、読む度に納得するのですが、頭に残りません。
脱線ですが、「時間が止まることは、誰も認識できない。そのときに、彼も時間が止まっているから」というのは、納得。子供の頃に「時間よとまれ」というテレビ番組がありましたが、それは無理ですね。

時間の体感に戻ります。ニュートンの絶対時間と、アインシュタインの相対時間も、読むと納得しますが、どうも腑に落ちません。
そこで、次のように考えました。私たちの世界には、3つの次元がある。アインシュタイン(と量子力学)の世界、ニュートンの世界、生活の世界です。
アインシュタインの世界は納得するけど、普段の生活には関係ない。ニュートンの世界でことは足ります。次に、ニュートンの世界も理解するけど、実生活とは違うことがある。と、毎回、この結論に達するのです。

ニュートンの世界(ガリレオの世界)の世界では、例えば重いものも軽いものも、同じように落ちる(空気抵抗がなければ)。それも納得。しかし、日常生活では、鉄の玉は羽よりも早く落ちる。同様に、ニュートンの世界(ガリレオの世界)では、時計は正確に時を刻む。それも納得するけれど、感覚的には早く過ぎる時間と遅い時間がある。さらに、年ととると時が経つのは早い。
次は、なぜ等速の時間が、人によって、あるいは状況によって早く感じたり遅く感じるのか。この問いは、謎のままです。

明るい公務員講座・中級編40

2017年11月2日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第40回「発想の改革(3)課長が決める」が発行されました。
これまで、生産性を上げるために、無駄を省くことや、進まない仕事を進める方法をお教えしました。今回はさらに一歩進めて、仕事の仕方を変えることを書きました。

残業を禁止したら、効率が上がるか。そんなことはありません。締めきりまでにできあがらなかったとか、持ち帰り残業が起きたりするでしょう。
仕事の仕方を変えない限り、効率的にはなりません。その一つが、課長が仕事を管理することです。
その反対が、部下任せにすることです。ひどい課長は、部下に任せながら、締めきりが近づくと「まだできていないのか」と部下を叱り、そのころになって細かい点にくちばしを挟みます。そして部長に説明した際に不備を指摘されると、部下を叱る・・・。
よい課長は、目標と段取りを部下に示し、途中で進行管理をし、80%の出来で部下の成果物を引き取り、後は課長自らが完成させる、です。

今回の内容は次の通り。
外からの圧力と内からの改革、業務の減量と仕事の流儀の効率化、あなたは課長の仕事をしているか、
役所の間違った常識、変革期の課長、課長が決める。1仕事の分別―誰に何を任せるか、2指示―目標と段取りを示す、3進捗管理―一人で抱えさせない、4結論―あなたが決める。よい課長と悪い課長。