年別アーカイブ:2016年

充実した土曜日

2016年2月27日   岡本全勝

今日土曜日、午前中は秋葉原で、「THINK TOHOKU」の「ローカル・イノベーター・フォーラム」。アメリカの有識者らと一緒に、冒頭のパネルディスカッションに出ました。地域で起業する人たちと応援する人たちで、会場は400人くらいの人で満員でした。私は午前だけで退出しましたが、いただいた印刷物(これがまた内容が充実しています)で午後の各セッションを見ると、勉強になりました。彼ら彼女たちの行動力に驚くとともに、行政の限界を自覚しました。

午後は、北陸新幹線が富山へ。17時からの、河合常則・元参議院議員のパーティに出席。富山県総務部長の時に、県会議員だった先生にお世話になりました。当時お世話になった大勢の方々にお目にかかることができて、久しぶりにご挨拶ができました。先生の奥様にも。

そのあと、「魔笛の会」メンバーと意見交換。という名の飲み会。20年前、富山県庁時代に、室内楽のバンドを組んでいたのです。このページの上の「フルート中年」の似顔絵は、そのときのものです。当時係長だった若手が、部次長や課長になっています。私だって、39歳の部長から、61歳の事務次官になっているのですから。
新幹線が便利なのと、明日も仕事があるので、日帰りしました。

自分がコントロールできることとできないこと

2016年2月27日   岡本全勝

朝日新聞2月27日朝刊スポーツ欄、西村欣也・編集委員の「スポーツというレンズがあったから」から。
・・・超一流アスリートを取材していて生き方を教わることがある。例えばイチローと松井秀喜だ。全く違う個性の2人から同じ言葉を聞いたことがある。
イチローが首位打者争いをしていた時、ライバルのその日の成績を伝えた。彼の言葉は「愚問ですね。彼の打率は僕にはコントロールできませんから」。
松井はヤンキース1年目、出だしでつまずいた。成績があがらない。ニューヨークのメディアは厳しい。「気にならないか」と松井に聞いた。「気にならないですよ。だって彼らの書く物は僕にコントロールできないもの」
つまり、自分にコントロールできることとできないことを分ける。コントロールできないことに関心を持たない。これは日常生活にも採り入れられる生き方だと思った・・・

アドラー、劣等コンプレックス

2016年2月26日   岡本全勝

NHK100分で名著2016年2月は、岸見一郎さんの「アドラー『人生の意味の心理学』」です。アルフレッド・アドラーは、フロイトと同時代の、オーストリアの心理学者です(1870年~1937年)。テキストp43から。
・・・では、劣等コンプレックス、優越コンプレックスとは、具体的にはどんな状態を指すのでしょうか。まずは劣等コンプレックスについて説明しましょう。
アドラーの心理学では、劣等感を「言い訳」に使うことを劣等コンプレックスと呼んでいます。劣等コンプレックスとは、「AであるからBができない」、あるいは「AでないからBができない」という論理を日常生活で多用することです。このAとしてトラウマや神経症など自他ともに否定できないことを持ち出し、だからBができないなのだと主張するのです・・・
このあと、朝起きて学校に行きたくない子どもが「お腹が痛い」という例を挙げていますが、私には、次の例の方がわかりやすいです。p44。
・・・赤面症を治したいという女学生が「赤面症が治ったら何をしてみたいですか」とたずねられ、「思いを寄せている男性に告白したい」と答えたとします。本人は「赤面症だから男性とつきあえない」と思い込んでいますが、実際には「告白してふられるのが怖いから、その人との対人関係に入っていきたくない」ので、対人関係を回避するための理由として赤面症を創り出しているのです。
本来、劣等感は建設的に補償するしかありません。例えば自分が理想とする状況に到達していないと思った場合は、もっと勉強しよう、もっと努力しようと考えて、建設的な努力をするしかないのです。しかし劣等コンプレックスのある人は、しないこと、できないことの言い訳ばかりを探し、現実の課題から目を背けようとしてしまいます・・・(

天皇陛下へのご説明

2016年2月25日   岡本全勝

昨日、2月24日は、御所で、天皇皇后両陛下に、復興の現状についてご説明しました。
両陛下には、発災直後に国民を励ますお言葉をビデオで賜り(3月16日)、また誰よりも早く原発事故避難者を訪問していただきました(3月30日)。その後も、被災地をご訪問いただき、被災者を励ましていただいています。関連ペ-ジ
5年経って、どこまで復興が進んだか、また何が課題かを、ご説明し、ご下問にお答えしました。

建物の維持管理費

2016年2月24日   岡本全勝

建物を建てると、その後の維持運営費が必要になります。建設を議論する際や、建物ができた際には、建設費が明示され、予算書やパンフレットに載ります。しかし、毎年の運営費は、パンフレットに載るのはまれで、議会でも余り議論になりません。
ビルを建てた場合の運営管理費を、鹿島建設が分析していることを、教えてもらいました。事務所、学校、ホテル、商業施設ごとに分析しています。単純化すると、建設費の4倍から5倍の経費がかかります。これは、50年間の試算のようです。
ただし、これは建物の維持管理費で、電気代とか修繕費です。役所が作る建物は、建物だけで終わりではありません。例えば、図書館だと、本を買い、司書を置きと、人件費やサービスのためのその後の経費が大きいのです。というより、毎年のサービスが主体で、建物は入れ物でしかありません。私の経験では、文化会館など箱物をつくると、年間の電気代などが1億円かかりました。その他に人件費は1人当たり1千万円ですから、10人置くと1億円が加算されます。そして、これは毎年かかります。
いったん建物を建てると、住民も議員さんもその運営費を忘れてしまいます。維持管理費にマイナスシーリングをかけると、電気代とか雨漏りの補修、さらには新刊書の購入費が、毎年1割ずつ削減されます。5年後の状況を想像してください。余り話題にならないので、財政課長も切りやすいのです。
バブル期に大きな箱物を建てた市で、後任の財政課長が「これなら建物を建てずに、飲んでくれた方がよかった」と言ったという笑い話があります。同じ金額を飲み代に使うと、何も残りませんが、維持費もかかりません。場合によって、建物は負の遺産になるのです。もちろん、飲むことは、お薦めではありません。