興味深い意識調査を教えてもらいました。日本損害保険協会協会が、2012年に行った保険金請求に関する消費者の意識調査です。
事故を偽装するなどの保険金不正請求については、8割以上の人が「絶対に許されない」としています。ところが、「友人から長く通院した方が慰謝料を多くもらえると言われたので、痛くなくても通院する」(46%)、「自動車を壁にぶつけた際、前からあった別の擦りキズについても今回の事故によるものと言って修理代を保険請求する」(47%)といった、事故に便乗して過大に請求する行為については、「絶対に許されない」と考える人の割合は5割弱になり、1割くらいの人は「場合によっては許される」と考えています。そしてこれらは、「噛んだガムをそのまま路上に捨てる」(絶対に許されない62%)や、「公園の花壇に植えてある花がきれいなので、抜いて持って帰った」(53%)といったことよりも、軽く考えられているのです。
日本人って、案外「ずるい人たち」なのですね。さらに、これは意識調査ですから、実際の行動より「正義らしく」答えている可能性もあります。