福島県楢葉町の木戸川で、鮭漁が再開されました(NHKニュース)。楢葉町は原発事故で全町が避難していましたが、9月に避難指示が解除されました。木戸川は大震災が起きるまでは、鮭がたくさん上ってくることで有名でした。事故後のシーズンに視察した際も、橋の上からたくさんの鮭を見ることができました。今年もたくましく、戻ってきてくれたのです。この鮭たちは外洋で大きくなっているので、放射線の影響は考えられません。安心して食べてください。
また、宮城県石巻市では、新しい魚市場が完成し稼働を始めました(NHKニュース)。魚市場は海に面しているので、津波被害で壊滅しました。今回、延長876メートルととても大きな施設で、復興しました。国際的な食品衛生管理方式「HACCP(ハサップ)」にも対応しています。簡単にいうと、衛生管理のために自由に出入りできないのです。魚市場といえば、コンクリートの床と屋根だけの開けっぴろげな空間がおなじみでしょう。フォークリフトも自由に出入りできますが、カモメも猫も自由に通行できました。しかし、ハサップ対応だと、密閉式なので、それはできません。その代わりに、見学者コースがあって、ガラス越しに中を見ることができます。まだ、水揚げと売り上げが発災前の水準に回復していません。それが次の課題です。