文春ムック『高倉健』(2015年、文藝春秋)を紹介します。尊敬する先輩である岡本行夫さん(外交評論家)が、贈ってくださいました。行夫先輩は、健さんと交友があり(これはびっくり)、この本に寄稿しておられます。内容は読んでもらうとして、こんな人間関係があるのかと、感激します。そして、行夫先輩の凜とした文章にも、引きつけられます。私が下手な文章で紹介することが、はばかられます。ぜひ、原文をお読みください。
私は、高倉健さんの映画を見たこともなく(というか、映画一般を見ないので)、そのお人柄も知りませんでした。しかし、この本を拾い読みするだけで、すごい人だったんだなと、驚きます。観客に感情移入させるだけの演技は、うわべだけではできないのでしょう。本物のすごみ、そして気配り。それを、ひけらかせずに行う。なかなかできないことです。