2月13日に、原子力規制委員会が、福島第一原発周辺の、平成26年9月時点の放射線量モニタリング地図を公表しました。p4の経年変化をご覧ください。事故から3年半の間に、線量の高いところ(赤や黄色)が、縮小していることがわかります。とはいえ、まだかなりの面積で、残っています。
この地図の数値は、時間当たりで、単位はマイクロシーベルトです。非常に粗い計算ですが、5倍した数字が、年間のミリシーベルトの数字と推計しています。すなわち、時間当たり3.8~9.5マイクロシーベルト(黄色)の地域が、年間20ミリシーベルト以上になります(1日8時間は、屋外でそのまま浴びる。16時間は屋内にいると、遮蔽効果がありその0.4浴びるという計算です。経産省の解説)。
また、空間線量と人体が浴びる線量とは、個人の活動実態によって異なります。先ほどの簡易な推計より、はるかに低いという報告もあります。「人年間追加被ばく量、実測値政府推計の3分の1」(2015年1月28日、福島民報)。
・・政府の推計式は1日のうち屋外に8時間滞在することを想定しているが、実際には同市の児童の場合、4時間以内が平日で97%、休日で85%だった。一律40%と想定する建物の遮蔽率は、空間放射線量が高い地域ほど高い傾向があることも分かった・・