日経新聞12月29日「戦略2014、そこが知りたい」は、和田勇・積水ハウス会長でした。
来年4月の消費増税を前に、住宅メーカーの業績は好調で、積水ハウスは過去最高の利益の見込みです。もっとも、国内の住宅市場は、人口減などで長期的には縮小しています。2012年度の新設住宅着工戸数は89.3万戸で、1996年度に比べ約半分になっています。
「今後、住宅市場の鍵を握るのは何か」という質問に対して。
・・中古住宅の活用だ。今、日本の住宅への累積投資額はおよそ850兆円にのぼる。ただ、資産として残っているのは350兆円程度しかない。それは、25年とか30年くらいの家を壊してしまっているからだ。500兆円もの国富がなくなっている計算になる。スクラップ・アンド・ビルドの時代は終わらさなければならない。
米国では、投資した金額以上の資産価値を維持している。日本に必要なのは、きちんとリフォームをして、その家が20年、30年経っても売却されるときに価値がゼロにならない仕組みをつくること。そうしたとき、住宅メーカーにとっても、新たな巨大市場が姿を現す・・
ところで、積水ハウスのCM(少年と犬)って、泣かせますよ。私は、テレビでは見たことがないのですが。