日経新聞10月8日の経済教室、猪口孝先生の「アジア全域で初の世論調査」は、アジア29か国・地域を対象に、生活の質に焦点を当てた世論調査結果を紹介しておられました。アジアの全ての国を対象とした調査は、これまでなかったとのことです。ただし、今回も、北朝鮮と東ティモールは外れています。
「子どもに対してどのような価値観や規範意識を植え付けたいか」では、日本は思いやりですが、他国は勤勉、独立、正直です。日本では、「他人」が強く埋め込まれています。他国は、「自己」です。
個人生活、社会関係、国家の強さという3つの視点から、重要性の順序を問うものもあります。
これまで、「日本人論」、「日本社会の特殊性」に関して、多くの本が出されました。でも、その大半は、印象に基づくものです。このような調査結果による「日本と他国の違い」は、説得力があります。もちろん、調査の際に本心を回答するか見栄を張るかによって、誤差は出ます。