朝日新聞夕刊連載「白球の郷をたどって」、6月20日「ノックは最高の対話」から。
高校野球の名門、和歌山箕島高校の故・尾藤公監督と、石川星陵高校の山下智茂監督の、ノック練習が取り上げられています。両校は練習試合をしばしばやって、その前には、それぞれの監督が相手校に打つのだそうです。
「山下先生のノックは、ギリギリのところで捕らせて、選手をうまくする」。
「尾藤さんのノックは、ギリギリで捕れないところに打って、選手をうまくする」。
それぞれ相手校の選手たちの言葉です。選手を育てるには、これだけの技術と考え方が、必要なのですね。これに比べれば、私のような管理職は、部下を育てることについて、まだまだです。