先進民主国家体制の危機、2

・・・「新たな民主主義の危機」にわれわれは直面しているのだろうか。アメリカの大衆は間違いなくそう感じている。いまや市民は政治家と政府機関に対して、1975年当時以上に大きな怒りを感じている。1964年に実施された世論調査によれば、「常に、あるいはほとんどの場合、ワシントンは正しい判断をする」という見方に、アメリカ人の76%が同意すると答えていた。だが、70年代末までには、そう答える人は40%代後半へと低下し、2008年には30%へ、そして2010年には実に19%へと低下していた・・・