13日(日曜)14日(祝日)と、復興大臣のお供をして、福島県と宮城県に出張してきました。
福島県相馬市では、災害公営住宅の建設が進んでいました。木造の戸建て住宅です(平屋の例、2階建ての例)。もうすぐ入居が始まります。昨年も行った観光いちご園では、大きな温室ができていて、立派でおいしいイチゴが、実っていました。この温室は復興事業で建てて、市が生産者組合に貸し出しています。かつてのビニールハウスは、津波で流されました。新しい温室は、水耕栽培で、腰の高さにプランターがあります。高齢者でも、腰をかがめずに作業ができます。
宮城県女川町と南三陸町は、市街地の大半が流されました。町を一から作り替える大作業です。計画はできあがり、住民合意もでき、用地買収も進んでいます。まもなく、山を削り、低地を土盛りし、住宅が建ち始めます。気仙沼市でも、土地のかさ上げ工事が始まっていました。港にはたくさんの漁船が入っています。水揚げも回復しました。南三陸町では、復興事業で建てた加工施設で、たくさんの作業員が牡蛎を剥いておられました。
とかく「遅い」と批判されますが、着実に事業は進んでいます。これまでは、計画づくり、住民合意取り付け、用地買収といった「準備行為」で、現地での工事が見えない作業でした。これが進むと、今年は、各地でブルドーザーが動き、家が建って、復興が目に見えると予想されます。
もちろん、まだまだ準備が必要な地区もあり、工事を始めると、埋蔵文化財が出てきたとか資材が足らないとか、問題も出てくるでしょう。
マスコミの皆さんには、「ここが進んだ」「ここは復旧が進んだが、この点が問題だ」というように、進んだところも報道してほしいです。そして、課題があったら、どこが悪いのか。それを指摘していただければ、私たちが解決に乗り出します。