今日は、福島市で、「国と県との協議会」と「双葉郡8町村との意見交換会」を開きました。県との協議会はこれまで4回開きましたが、今回「福島特別法」が成立し、正式に位置づけられました。会議は、引き続き、福島で開くことにしています。国からは、復興大臣、環境大臣、経産大臣や担当職員が出席しました。福島の再生、区域の見直し、賠償、除染、インフラの復旧と、関係省庁は、たくさんになります。大部隊でした。
今日は、これからの課題を整理するとともに、福島特別法に基づく「基本方針」の骨子案を示しました。また、避難区域の5年後、10年後の放射線量予測地図を示しました。
福島の復興にあっては、「県全体の復興と再生」と「避難区域の対策」の2つの要素があります。そして、後者にあっては、「帰還できる地域の復旧」と「当分の間帰還できない人たちへの支援」が必要です。帰還できる地域は、除染やインフラの復旧を進めます。
他方、すぐには帰ることができない地域は、既に示した「5年以内に帰ることができる地域の地図」とともに、「5年ないし10年経っても帰還できない線量の高い地域の地図」を示す必要があるのです。避難しておられる方々に、今後どのように生活するかを考えていただく、すなわちどこで待つか、あるいは新しい生活を選ぶかを、考えていただくために必要です。一方で、賠償や補償の具体化も必要です。
区域の見直しが進むことによって、地域ごとの次の課題が見えてきました。避難されている方にはご不便をかけていますが、順を追って、対策を進めています。