岩波書店のPR誌『図書』2010年12月号、丸谷才一さんの「人事と大事」から。
・・豊田泰光さんが「週間ベースボール」のコラム「俺が許さん」で、かういう怖いことを書いてゐた。警世の名論である。
日本のスポーツ新聞は昔から「人事新聞」と言はれてきたが、これは日本ジャーナリズムの体質で、大新聞だつて建前は「政争よりは日本をどうするかが大事」なんて恰好つけてるくせに、実際は「政治家の右往左往を面白おかしく扱って、ほとんど政界芸能新聞といった感じ」だといふ。まさしくその通りで、程度の低いすつたもんだを低級に報道して騒ぎ立てるのが大新聞の政治面である。総合雑誌だつて例外ぢやない・・
詳しくは原文をお読み下さい。丸谷さんは、文語体で書かれます。