今日から、日大大学院での授業が始まりました。初日から、学生さんも集まり、早速、授業を開始しました。今学期は、「公共経営論」です。市役所組織の経営だけでなく、地域社会の経営まで広げて、話をしようと考えています。
地方自治体の課題は、組織の課題と、地域の課題の二つがあります。前者は、行革であったり、NPM、組織と人の管理などです。後者は、不況と不安に悩む地域社会を、どのように活性化し安心な社会にするかです。市役所組織は、あくまでも住民生活を豊かにするための「手段」であって、地域社会の経営を考えないと、組織経営論だけでは狭いのです。「夕張市の経営」といった時に、市役所だけを考えていても、市域の活性化にはなりません。「国家経営」といった時には、国家行政組織(省庁組織)の経営ではなく、日本国・日本社会の経営を考えるでしょう。
実は、自治大学校の基本課程(幹部養成課程である第1部、第2部)は、公共政策(政策立案能力養成)と行政経営(組織管理能力養成)の2本柱からなっています。それと同じです。また、春学期に講義した、地域社会のリスクと行政組織のリスクの2つにも、対応しています。
春学期もそうでしたが、このテーマをまとまって話すのは初めてなので、準備が大変です。でも、自分の考えを整理するのには、良い機会です。
参加の院生さんたちに連絡です。今日使わなかった配付資料は、来週使うので、持ってきてください。