読まなくてはと思いつつ、放ってあった、杉田敦『デモクラシーの論じ方ー論争の政治』(2001年、ちくま新書)を、読みました。民主政治をめぐる論点がバランス良く簡潔に整理されていて、わかりやすかったです。AさんとBさんの二人が論争するというスタイルを取って、論点ごとに議論を進めるのです。
民主主義とは制度か過程か、少数意見をどう保護するか、政権交代とそのコスト、二項対立(二大政党制)と多様な意見(多党制)、国民という単位、文化の共有、代表制の問題などなど。
読みやすいですが、内容の濃い本です。