今日は上野の博物館へ。まずは、東京芸大美術館で、絹谷幸二先生の記念展覧会。先日このHPでも紹介しましたが、まだ行けていなかったので。先生の、色彩の爆発だとも思える絵は、見る人に元気を与えてくれます。中には、私の理解を超えた表現もありますが。
続いて、東京国立博物館の土偶展に。数は多くありませんが、有名な、また典型的な土偶が、並んでいます。3000年前の人たちは、何を考えて、これを作っていたのでしょうね。そもそも、何に使っていたのでしょうか。
幼稚な形の人形なら、「文明が進んでいなかったんだなあ」と、決めつけることができるのですが。多くは、とても洗練された表現です。あのデフォルメは、どうして出てきたのでしょうか。
今回の展示は、土偶の後ろからも、見ることができるようになっていました。それで気づいたのですが、顔が頭から突きだしていたり、仮面をかぶっていると思われるのは、なぜでしょうか。頭の後ろに、きれいな穴が空いているのは、ひもを通したのでしょうか。
本館でいくつか展示を見た後、ミュージアムシアターで、「洛中洛外図屏風、舟木本」を見せてもらいました。画面は鮮明、解説付きで、良くわかりました。こんなのが、インターネットで見ることができれば、うれしいのですがね。あらすじは、HPで見ることができます。
月別アーカイブ: 2010年1月
神戸市出初め式
今日は、神戸市の出初め式に行ってきました。ちびっこ消防隊の演技や、救助訓練、和太鼓に合わせた放水など、見学に来た市民を飽きさせない演出でした。
井戸知事や矢田市長さんとも、久しぶりにお話しすることができました。神戸は17日に、震災から15年を迎えます。私は当時、富山県総務部長でした。中沖知事のお供をして、お見舞いと視察に行きました。倒れたビルや高速道路、悲惨な被災地の状況を見て、いつになったら復旧するのだろうと思ったことを、覚えています。今や、街はすっかりきれいになって、傷跡は見えません。建物やインフラの修復は早かったと、知事からも教えていただきました。
震災を教訓に、国や地方団体での危機管理や震災対策は、大きく進みました。市民の防災意識も、高いです。しかし、住民の3分の1は、震災を知らない人になったそうです。意識の維持が、これからの課題になります。
安全を見越して、前日から神戸に入りました。新幹線とホテルで、自分の時間が持てました。ゆっくりと原稿書きや、考え事の整理ができました。前の職場では、このような時も、自分の時間を持てませんでしたから。
高齢者は弱者か
週刊「東洋経済」2008.1.12号「経済を見る眼」八代尚宏教授の「高齢化社会へ対応した年金改革を」から。
・・過去の高い成長期には、働く者は年々豊かになる一方で、貧弱な蓄えに依存した高齢者は、疑いもなく「弱者」であった。その意味で年金や医療保険における世代間の負担と給付の格差は、公平な所得再分配であった。しかし、戦後生まれの団塊世代が引退期を迎え、高齢者世代はもはや弱者でなく、最も所得や資産の格差が大きな年齢層でもある。
社会保障の負担を若者世代につけ回すのではなく、貧しい高齢者の生活保障は、豊かな高齢者の負担で賄う、同一世代内の所得再分配を基本とする必要がある・・
仕事始め1週間
新年に入って、最初の1週間が過ぎました。それぞれの職場で、仕事が動き出していると思います。新年会という「出発式」もありますが、消防では、出初め式という区切りがあり、身が引き締まります。私は、6日の仙台市に続き、10日の神戸市出初め式に出席します。
消防大学校では、現在は学生がいないので、静かです。来週と再来週から、合計4課程の学生を受け入れるので、教官たちはその準備中です。私も、卒業した学生のアンケートや評価を読み、次の校長訓話や講義の準備をしています。
文化と芸術による元気なまちづくり
元気で住みよい街の要素に、地域の文化や芸術があります。海外の優れた芸能文化に触れることも良いことですが、そのような輸入ものだけでなく、地域の財産である文化を受け継ぐことや、地域の芸術を振興することも必要です。
そのような活動を支援する団体として、「地域創造」という財団があります。いろんな公演や活動を、支援しています。また、ホームページに、たくさんのデータが入っています(地域の文化資産、公演スケジュール、地域の公立ホール・美術館)。便利ですよ、ご利用ください。