10日の朝日新聞社説は、「単一民族神話を乗り越える」「外国人の子どもに、日本語などの教育支援を。多民族が「隣人」として共生する社会を築く」でした。外国人登録者はすでに200万人になり、この20年で倍増しています。
私は、政府としての取り組みの遅さを、危惧しています。問題を、二つに分けて考えましょう。一つは、今後、外国人の受け入れをどうするかという、国としての方針です。これは、なかなか決着がつかないでしょう。もう一つは、この社説のように、現在増えている外国人を、どう日本社会に受け入れるかです。それは、どのように支援するかということです。各自治体は現場で苦労していますが、中央政府には一元的な責任部局がありません。早く、つくるべきだと思います。
自治体の役割は、「新地方自治入門」p177で触れました。法律学から、この問題を通して日本社会を考え直す試みとして、大村敦志『他者とともに生きるー民法から見た外国人法』(2008年、東京大学出版会)が参考になります。