年別アーカイブ:2006年

地方案の実現度

2006年6月19日   岡本全勝
(平成16年)
平成16年8月に、地方6団体が、政府の依頼により国庫補助負担金の廃止案を提出しました。それに対する各省の対応(回答)と、政府決定を表にしました。この表を見ると、改めて各省の「不熱心さ」、首相指示への抵抗がよく見えますね。
表中「16年度決定分」とは16年中の経過を書いたもので、政府与党合意は17年度と18年度に実行されます。
(平成17年)
また、17年春には、政府は未達成の6,000億円分の案の作成を、再度依頼しました。地方団体は、約1兆円の案をもって、答えました。17年11月の決着は、表の通りです。
なお、17年度決定の各省回答額は、次のような経過をたどりました。
官房長官からの指示に対し、各省の回答(10月17日)はゼロでした。次に、官房長官から各省に割り当て(合計6,300億円)が行われましたが、それに対しては11月14日に289億円の回答、再度の要請に対して11月21日に269億円、25日に620億円の回答がありました。これらの合計は1,178億円ですが、この中には地方案になかった166億円が含まれており、それを除くと地方案に対しては1,012億円の回答となります。
地方6団体は、当初提案した改革案3兆2,282億円に対し、達成したものは3,893億円で12.1%、義務教育を含めると1兆2,393億円で38.4%と計算しています。
表1 補助金の性質別             (単位億円)
平成16年度決定分
平成17年度決定分
 合計   
 地方案 
各省回答
  成果  
 地方案 
各省回答
  成果   
補助金(経常)
5,742
229
980
2,185
421
421
負担金(経常)
6,437
581
1,232
2,584
591
591
施設整備
5,712
0
0
5,203
0
670
公共事業
5,889
0
0
0
0
0
義務教育
8,504
0
8,500
0
0
0
小計
32,284
810
10,711
9,973
1,012
1,682
12,393
国民健康保険
-
-
6,851
平成16年度分
7,093
児童手当など
166
4,862
合計
32,284
810
24,655
9,973
1,178
6,544
31,199
表2 補助金の省庁別
平成16年度決定分
平成17年度決定分
合計
地方案
各省回答
 成果 
地方案
割り当て
各省回答
成果 
内閣府
11
0
0
0
0
総務省
95
95
87
0
10以上
(10)
0
文部科学省
11,458
0
8,707
1,427
170以上
0
170
厚生労働省
9,454
713
876
4,762
5,040以上
109
609
農林水産省
3,089
0
247
359
340以上
(118) 222
222
経済産業省
281
3
126
101
70以上
59
59
国土交通省
6,598
0
641
2,448
620以上
620
620
環境省
1,298
0
27
876
50以上
(38) 2
2
小計
32,284
810
10,711
9,973
6,300以上
1,012
1,682
12,393
国民健康保険
-
-
6,851
平成16年度分
-
-
7,093
介護その他
166
1,479
児童扶養手当
1,805
児童手当
1,578
合計
32,284
810
24,655
9,973
1,178
6,544
31,199
( )書きは、各省回答のうち地方案にないもの。166の内訳。
2006年6月19日訂正
(協力 小椋純一郎事務官、鈴木雄介事務官)

高校の関東地区同窓会

2006年6月17日   岡本全勝

今日は、奈良女子大学文学部付属高校の関東地区同窓会に行ってきました。午前中は、官僚になった卒業生の座談会に出席し、司会を務めました。学校の100年誌に載せるのだそうです。メンバーは森本元郵政次官、竹内前外務次官、荒井元海上保安庁長官(参議院議員)、中西元社会保険庁長官の4先輩と、現役は林野庁の花岡さん、経産省の松田さんでした。まだまだたくさんおられるのですが、座談会なのでこれだけの人数に絞ったとのことです。3クラス120人の学校、多くは関西の大学へ進学する学校にしては、立派な先輩がおられます。
私が司会なのは、「よくしゃべる全勝を司会にすれば、しゃべれないので、時間内に終わることができる」とのご配慮のようです(笑い)。

こだわりの椅子

2006年6月14日   岡本全勝
書斎の椅子を買ってから、2か月が経ちました。その体験報告です。今は、本を読んだり原稿を書くにはこの木製椅子を使い、パソコンには前からのOAチェアーを使っています。二つ並べているということです。
使い心地は、読書と書き物には、木製椅子がはるかに座り心地が良いです。その理由は、椅子が動かずどっしりとしていることのようです。その間は姿勢を変えないので、堅くて動かない、腰と背中を包んでくれる椅子がよいようです。もちろん、座面はクッション付きです。少なくとも、私にはこの方が疲れません。よくよく考えると、読書の間はかなりの時間、じっとしているのです。OA椅子にある、ころ(車輪)は要らないのです。あれは、立ったり座ったりする仕事のための機能です。読書中に椅子が変に動くと、落ち着かないのです。
リクライニング機能も、不要です。長時間読書して疲れたら、椅子の上でリラックスすることはなく、立って居間に移動しますから。もちろん座面の高さを調節する機能は、使う人が入れ替わるときのものであって、私一人が座り続ける際には不要です。最初から、私に合わせて作ってあるのですから。というので、読書用には肘掛け付きの木製椅子が良い、というのが結論です。パソコン用の椅子が、OAチェアーが良いのか、木製椅子が良いのかは、しばらく考えます。

副業?趣味?

2006年6月12日   岡本全勝

職員との会話です。
職員:課長、よかったですね。原稿が終わって。
全:うん。でももう一つ、締め切りがすぎたのを抱えているのよ。
職員:もう少しで、国会も閉会ですし。
全:それが、大学院の講義の他に、講演もたくさん引き受けていてね。
職員:また副業ですか。
全:呼んでもらえるうちが、華やから。副業といっても、無料奉仕だし。
職員:それは副業といわず、趣味じゃないですか。講演料が無料だから、呼んでくれるんでしょう。
全:そうかもね。

山口仲美著「日本語の歴史」

2006年6月11日   岡本全勝

山口仲美著「日本語の歴史」(岩波新書、2006年5月)が、おもしろかったです。漢字の受容(奈良時代)、日本語の文章へ(カタカナ、ひらがな、漢字カタカナ交じり文。平安時代)、古文文法の変化(鎌倉・室町時代)、近代語の始まり(あなた、おまえ、わたし、わし、である、だ。江戸時代)、言文一致(明治時代)と、歴史を追って日本語の変化を解説してあります。専門書を読んだことがないので批評はできないのですが、素人にはわかりやすかったです。古文や現代文の時間にこれを読んでおけば、もっと日本語が分かったのにと思いました。