先日、かつてこのページで紹介した「科学の伝道師」鎌田浩毅京大教授が、訪ねてきてくださいました。伝道師活動の重要性と難しさを、ひとしきり議論しました。お話ししていると、同じ時期に東大で学んでいたとのことです。私は文化系、先生は理科系で、接点はなかったのですが。先生からは、文春新書「成功術―時間の戦略」をいただきました。おもしろく、ためになる本です。一気に読みました。例えば、「第1章:人に負けない武器を持つ方法」「第2章:人間関係の戦略」「第3章:フレームワーク利用術」といった目次を見ても、おわかりになるでしょう。ここで言うフレームワークは、思考の型枠です。
新書で分厚くない上に、伝道師である先生が書いておられて、読みやすいです。もっとも、先生の経験を基に書かれているので、かなり向上心のある方向けの内容です。現在の自分に不満のある方、悩んでいる方には、必読です。うーん、鎌田先生の活躍に比べると、私の伝道師活動は、まだまだですわ。