12日の朝日新聞オピニオン欄は、山岳遭難を取材している羽根田治さんの「安易な救助要請が山岳遭難を助長する。へり出動費は全額負担させ自覚を促せ」でした。
かつてこのHPでも、登山者が、長野県警にヘリコプターによる救助を要請し、警察ヘリが点検中で民間ヘリを紹介したら、自力で降りたという例を紹介しました(2005年9月28日)。記事では、手の甲をすりむいただけでヘリを呼んだ男性2人組の例を、紹介しています。しかも、救助後に救助隊員の事情聴取を拒否し、捨てぜりふまで残したそうです。
羽根田さんは、安易な救助要請を減らすために、救助費用の有料化を提言しておられます。「高額になる場合がある」との意見に対しては、保険に入るべきとおっしゃっています。私も、その意見です。反対論者には、「救助は無料だという原則」をおっしゃる方もおられます。しかし、その費用は、私たち国民の税金で賄っています。特に、里山に登るのではなく、高山に、しかも冬山だと、危険は承知の上でしょう。万が一の場合に備え、保険に入っていくべきです。登山は、通常の日常生活でのリスクとは、違うのです。
リスクがある場合、まずは保険で危険負担を分散することが、先にあるのではないでしょうか。それでもダメなら、政府の出番です。ところで、警察や防災ヘリは県が、消防ヘリは都と市が運行しています。住民でない人の救助にも、出動しています。費用負担は、県民や市民がしています。
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2010.08.06
今日は、地域経営コースの卒業式。男性はスーツを着てネクタイを締め、女性もそれにふさわしい服装です。学生代表謝辞の際に、代表者が、なかなか良い謝辞を述べました。式が終わって見送る際に、彼が「校長の講話を謝辞に盛り込みましたが、わかりましたか」と言ったので、「もちろん」と答えました。私の言いたかったことが、このように吸収反映されると、うれしいですね。
地域経営コース
今日は、地域経営コース講師に、持田信樹東大教授をお迎えしました。私も、講義を聴きたかったのですが、何かと仕事があり、断念。じっくりお話しできるのは久しぶりでしたので、講義終了後、校長室でしばし意見交換。先生は、経済学部の副研究科長も勤めておられ、多忙です。夏休みの間に来ていただき、恐縮です(持田先生がお書きになった、現在日本の財政学の標準的教科書は、こちら)。
昨日は、小西砂千夫関学教授に、来ていただきました。これまた、じっくりと、意見交換。小生が総理秘書官になって以来、不義理をしているものですから(かつての二人の姿は、こちら)。先週は、若田部昌澄早稲田大学教授に来ていただきました。その他にも、著名な講師をお迎えしているのですが、小生の都合が付かず、ご挨拶できていません。申し訳ありません。
自治大学校の良いところの一つは、日本で一流の講師が来てくださることです。ありがたいことです。先生方も、「この学生たちなら、話がしやすい。やりがいがある」と言ってくださいます。
私にも、思い当たるところがあります。先日、校長講話をしました。私は、講演や講義をする際には、「観客」の関心事項とそのテーマに関する知識水準を調べてから、講演を始めます。だって、いくら良い内容を話しても、相手に関心がなかったら、評価は悪いですから。ことわざに曰く「人(にん)見て法を説け」。
自治大での初講義では、ほぼ初対面の学生たちに、単刀直入に話題に入りました。どの程度食いついてくるかを、見てみたかったのです。すると、みんながそのまま食いついてきてくれたので、どんどん講義内容のレベルを上げました。こういう時は、うれしいですね。それで、10分間も時間を超過しました。反省。
外国人留学生
今日は自治大学校に、ヤング・リーダーズ・プログラムの学生さん12人をお迎えしました。これは、日本政府が行っている国費外国人留学生制度の一つで、アジアや中欧の国から、若手行政官などを日本の大学院に迎え、1年間で修士号を授与する制度です。その中に、地方行政コースがあり、政策研究院大学が受け入れ大学となっています。そのまた一部を、自治大学校が協力しています。
夜には、簡単なお食事会をしました。使用言語は英語なので、校長は拙い英語で歓迎のあいさつをし、学生さんたちと英語で会話しました。あいさつは、ロンドンから帰ったばかりの草壁教授に手伝ってもらって作ったのですが、覚えきれずにメモを見ながらでした。中国、カンボジア、タイ、チェコなど、行ったことのある国の学生さんも多く、「去年、総理大臣と行きましたよ」「お国の経済発展は素晴らしいですね・・」「これからの課題は・・」などと、話題には事欠きませんでした。しかし、それらの国の首相や大統領の名前がすぐに出てこなくて。英会話の方は、しゃべっているうちに、少しずつ、英単語が出てきました。
自治大学校・地域経営コース
今日は、自治大学校で、第3部課程の「新時代・地域経営コース」の校長講話をしました。このコースは、地域経営や地域の活性化をテーマに、政策形成能力や行政管理能力の向上を目指した、3週間の短期間課程です。今年で3回目です。受講生も多く、定員80人のところ、120人を超える学生を受け入れています。講義の内容や方法にも、工夫を凝らしています。
私は、現在の日本と地域社会そして地方自治体が置かれている条件を、歴史的、経済的、国際的、社会的な背景から説明し、今何が求められているかをお話ししました。70分の講義では、すべてをお話しできませんが、大まかな見取り図を理解していただけたら、私の意図は成功です。