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広い視野から大震災を考える

2014年5月26日   岡本全勝

今日は夕方から、「災後の文明」フォーラムを聞きに行ってきました。これは、御厨貴ほか『災後の文明』(2014年、阪急コミュニケーション)の発刊を記念したフォーラムです。執筆に当たられた先生方が発表と討論をされ、招待を受けた観客が参加しました。
日々、復興の仕事に携わっていると、それはそれで復興に詳しくなるのですが、広い視野や長期の観点からの考察がおろそかになります。蟻の目になって、鷹の目を忘れるのです。皆さんの発言を聞きながら、いろいろと考えました。サントリー文化財団は、広い文明論・文化論の視点から、いろいろと良い企画をしてくださいます。
私の考えは、「大震災、変わらない日本社会、変える日本社会」(2014年3月17日、18日)に、書いたことがあります。
会場で、何人かの研究者と話を交わしました。ある研究者から、次のような議論を提起されました。
・巨額の資金と人員を投入しているが、その効果の検証はどうなっているのか。まだ工事途中であるが、いずれ検証が必要である。インプットやアウトプットでなく、アウトカムである。
・すると、人口減少が続き、また今後も続くであろう津波被災地での、本当の復興とは何であろうか。阪神淡路大震災までは、人口が増える時代の復興であった。今回は日本全体、特に被災地では人口減少が続くなかでの復興である。人口がどれだけ戻ったか、産業の出荷額がどれだけ戻ったかのような指標では、復興は成就しないだろう。
・復興とは、町でも人でも、自立することであろう。支援を続けている限りは、復興とはいえない。
・町の復興計画も、当初作ったものより、見直しをして縮小する必要がある。いくつかの自治体では、行われているようであるが。
・復興を機会に、コンパクトなまちづくり目指して、集落の集約も行うべきである。
後の2つは、まさに先週、参議院予算委員会で議論したことでした。前の2つは、これから取り組まなければなりません。

国会審議

2014年5月23日   岡本全勝

今日5月23日は、参議院復興特別委員会で審議がありました。昨晩は、遅い議員では、19時50分に質問項目の通知があり、職員が議員会館に行って説明を受けたのが22時までかかりました。
私は、夕方から、順次できあがった答弁案を確認しましたが、最後の問が送られてきたのが、27時5分でした。う~ん、今日は眠かったです。
ある人曰く、「××党は、労働者(公務員)の味方じゃないなあ・・」。
審議では、寺田典城議員と、復興のあり方について議論しました。議員のご指名です。
一つは、「復興交付金」の効果です。これまでの災害では、元に戻すまでしか国費は出ませんでした。今回初めて、復旧だけでなく、復興までできる、この交付金を作ったのです。「もっと自由に使いたい」との声があることは承知していますが、国民の税金である以上、使用目的を決めなければ、説明責任が果たせません。
「一定額を渡しきりにすれば良い」という意見もありますが、各自治体ごとの金額をどのように決めるか、これは難問です。なお、別途、取り崩し型基金を渡してあり、これは自由に使えます。
もう一つは、人口減少下での、まちづくりです。これについては、住民の減少を反映して、高台移転やかさ上げの規模を見なおしています。また、女川町や岩沼市のように、コンパクトシティを目指している町もあります。
議員の指摘の一つは、「他の多くの自治体では、そこまでコンパクトにできていない」という指摘です。それは、事実です。復興の際に、多くの集落を一つに集約する方が、経済合理性に沿っているのですが、多くの町ではふるさとへの愛着があって、集約することができなかったのです。経済性か、住民の愛着か。難しいところです。
また、「過大な町や施設をつくると、後々の維持管理費が自治体の重荷になる」という指摘です。これは、その通りです。自治体と協議を重ねて、困らない規模にする必要があります。

復興シンポジウム

2014年5月17日   岡本全勝

今日は、郡山市で開かれた、「福島復興シンポジウム」に行ってきました。日本政策投資銀行が開いてくださったもので、テーマは「元気で健やかな子どもの成長を見守る社会の実現に向けて」です。政投銀さんは、被災企業の復旧や産業振興のために、いろんな支援をしてくださっています。復興庁が進める「新しい東北」の官民連携推進協議会にも、協力してくださっています。ありがとうございます。
ゲストに、岩崎恭子さん(1992年バルセロナオリンピック、平泳ぎ金メダリスト)と、寺川綾さん(2012年ロンドンオリンピック、背泳ぎ銅メダリスト)が来られました。おじさんたちの挨拶の後に、二人が登壇すると、一気に会場が華やかになりました。

復興支援員

2014年5月13日   岡本全勝

5月13日の朝日新聞夕刊1面に大きくに、釜援隊が紹介されていました。各地に、復興を支援する調整役「復興支援員」を送っています。釜援隊は、釜石市で活躍する復興支援員の愛称です。
・・岩手県釜石市で東日本大震災の復興を助ける「釜援隊(かまえんたい)」が奮闘している。メンバーは主に首都圏から来た若者。被災した人々から地域おこしや街づくりの手助けを求められ、有給で働いている。長期的な支援の仕組みとして注目され、他の自治体にも広がっている・・
・・釜援隊を釜石市に提案したのは一般社団法人「RCF」代表の藤沢烈さん(38)。「行政と住民の意思疎通不足を補う緩衝材のような存在が必要だ」・・

住宅建設の見通し

2014年5月13日   岡本全勝

住まいの復興工程表」を平成26年3月末現在の数字に更新しました。防災集団移転促進事業等で供給される民間住宅等用宅地及び災害公営住宅の整備の工程表(見通し)です。被災者の方に、住宅再建の見通しを持ってもらえるように、市町村内の地区ごとに進捗状況と見込みを示しています。
前回公表数値に比べ、大きな変化はありませんが、住民の意向調査によって、少し戸数が減っています。