9月13日の朝日新聞オピニオン欄に、建築家・坂茂さんのインタビュー「避難所、通い続けるわけ」が載っていました。
坂さんは、避難所でのプライバシーを守るために、紙の管と布で、簡単な間仕切りを作ってくださいました。災害が起きるたびに、その支援をしてくださっています。ありがとうございます。
そろそろ、このような仕切りは、「避難所の標準装備の一つ」と位置づけても良いと思います。
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福島の災害と復興を見る観光
ホープツーリズムって、ご存じですか。ダーク・ツーリズムは、聞いた人もいるでしょう。災害や事故の現場を訪ねる旅行です。
復興庁では、民間の協力を得て、福島を対象地域とした災害と復興を見る、体験旅行を進めています。「ホープツーリズム」という事業を立ち上げました。
災害や事故は、見たくないものです。しかし、起きるものです。それに対してどのように対応したか、そこからどのように復興したか。その経験は、後世の糧となります。
災害と事故をそのままで終わらせたら、それはダーク・暗いものです。それを、後世に生かす。過去を振り返るだけでなく、未来に生かすのです。ダークでなく、ホープです。これは、日本の財産になると思います。
趣旨から引用します。
・・・福島をフィールドとした「主体的・対話的で深い学び」の実現
~今、福島でしか学べないことがある!~
ふくしまの「ありのままの姿」と未来を見据え復興に挑戦する「人々」との出会いを通じて、希望を感じ自分自身を成長させる旅。震災と原発事故を経験したふくしまならではの”新しい学びの旅”・・・
今回、体験ツアーを募集中です。「ふくしま 発見・体感モニターツアー」。いくつもコースがあります。画面をクリックして、探してください。
地元の人でも、復興庁の職員でも、2~3日でこれだけの場所を見て、これだけの経験をすることはありません。
興味のある方は、ご参加ください。参加費用は、私の推計では、通常費用の半額から4分の1でしょうか。お得です。
震災から7年半
今日9月11日で、震災から7年半になりました。新聞各紙が、復興の状況を伝えています。
岩手・宮城両県では、公営住宅と高台移転宅地造成が進み、9割を超えています。しかし、空き部屋もあります。長期間の避難で、戻ることをあきらめた人もいるのです。仮設住宅居住者は、減っています。
福島では、避難指示が解除された地域の復興が進んでいます。しかし、まだ避難指示が出ている地域もあります。
福島民報新聞1面は、「居住者昨年比1.7倍 11市町村の避難解除地域4182人増の1万人超」を伝えていました。
私たちは、しばしば居住者の数値を、帰還率で把握しています。住民登録者数のうち、何人が居住しているかという割合です。多いところでは8割になり、少ないところ・避難解除がまだ最近の地域では1割です。率でとらえるのも、一つの復興指標です。
他方で、この記事のように、実数でとらえると実態が見えます。地域の人口が、1年で4千人も増えているのです。1.7倍になっています。うれしいことです。
住民が増えると、学校、病院、介護施設、商店などのサービス拡大が必要です。働く場も重要です。市町村と民間企業の事業再開を、国や県で支援しています。町のにぎわいの基礎は、働く場だということを実感します
第一原発視察
今日は、東京電力第一原発(正確には元原発ですかね)の作業を視察してきました。昨年は春(2017年3月17日)に行ったので、1年半ぶりです。
私の仕事の範囲は、原発敷地の外の復興です。とはいえ、原発敷地内でどのような作業が行われているか、どこまで進んだかを知っておく必要があります。しかし、視察に行くと、現場作業の邪魔になります。近年は、現場も落ち着いてきたので、1年に1度の頻度(その前2016年9月8日)で、視察に行っています。
現場は、がれきも片付き、作業棟も新築され、事故現場から通常の作業場になりつつあります。東京電力のホームページ、7分間の動画。96%の区域は、作業服だけで立ち入ることができます。最初の頃は、食堂もなく、弁当でした。
いまも、毎日4000人を超える作業員が働いています。夏は暑くなるので、早朝から作業を始め、昼はお休みにしているそうです。ただし一部の区域ですが、作業中は水も飲めない・トイレも行けない作業場所があります。
私たち視察者の着替えも大げさでなくなり、手袋や長靴の履き替えも、簡単になりました。面体(顔を覆う透明カバー)をつけなくて良いのは、楽です。最初の頃に比べると、隔世の感があります。
今日一緒に行った復興庁の職員たちは、ほとんどが第一原発に入るのは初めてです。そうですよね。職員も入れ替わります。若い人たちにも、この事故の経験を知ってもらうことも重要です。
2018年秋学期・地方自治論Ⅱ
2018年秋学期・地方自治論Ⅱ―自治体財政と地域の経営(金曜日1限)
9月28日開講。講義の記録。
春学期の地方自治論Ⅰでは、地方自治の意義と地方行政の仕組みを学びました。秋学期は、役所の経営(特に地方財政)と地域経営をお話しします。
地方自治体には、大きく分けて2つの仕事があります。
1つは、役所を運営し、行政サービスを提供することです。もう1つは、地域の課題を解決することです。社会で生じているさまざまな課題、例えば子ども子育て支援、高齢者対策、産業振興などについて、住みよい地域をつくることです。
前者は役所という組織の経営であり、後者は地域の経営です。その仕組み特に地方財政と、地域の課題と取り組みを学びます。
1 授業計画の説明、地方財政の概要
2 自治体のサービスと財政
3 収入と支出
4 地方税
5 国家財政と地方財政
6 財政調整制度
7 地方債
8 地方公営企業
9 地方財政の役割と成果
10 日本の財政
11 地方財政の課題
12 地域経営1―地域の課題
13 地域経営2―地域振興
14 これからの地方行政
春学期の地方自治論Ⅰの成績評価について。
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