カテゴリー別アーカイブ: 2018年春学期・地方自治論Ⅰ

慶應大学、地方自治論Ⅰ第6回目

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰ、第6回目の授業でした。
先週提出してもらった小レポートの講評と、書き方指導をしました。全体的に、良くできていました。
文章も読みやすく、論旨も通っています。少数の学生を除いて、体裁も守り、及第点をあげることができます。1,2回生の時に、論文の書き方指導を受けているようですね。

そして、学生がそれぞれ勉強した政策を例に、
・自治体の政策体系は、どのような形になっているか
・政策の階層
・それらの公約がどの程度達成されているかを評価することの必要性
・評価するには数値目標が必要なこと
・数値目標になじむ政策となじまない政策
・市町村だけでできる政策と、県や国との協働が必要なもの、住民の協力が必要なもの
・投入、産出、成果の違い
などを説明しました。これらを抽象的に説明するより、学生にはわかりやすかったと思います。

慶応大学授業、小レポート講評

先週提出された小レポート、地方自治論Ⅰが231人、公共政策論が52人。すべて読み終えました。いや~、大変な労働でした(苦笑)。
多くの学生が、3~4枚書いています。地方自治論にあっては、その後ろに対象とした自治体の政策の写しをつけてあります。まあ、ここはそんなに詳しく目を通しませんが。
それぞれに点数をつけるのではないので、そこまでは詳細に読みません。とはいえ、学生たちの力作ですから、きっちりと読まないといけません。このような指導も、学生数が増えると無理になりますね。

この人たちは、レポートの書き方指導を、受けたことがないのでしょうね。だからこそ、私の授業で指導するのですが。大学教育の中で、正式に教えるべきでしょう。
なかなかユニークというか、困ったものもありました。
体裁は指示をしました。A4縦置きと横書きは、全員が守っていました。しかし、活字の大きさ、左上綴じ、下にページ数を打つなどは、5%くらいの学生が守っていません。中には、途中のページが上下逆さまであったり、裏を向いていたり。提出する前に、確認しましょう。
これらを含めて、内容や文章についての指導は、授業で行います。

慶應大学、地方自治論Ⅰ第5回目

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰ、第5回目の授業でした。
前回までで、統治としての地方自治を説明しました。今回は、地方自治の見方にはいろんな角度があることを説明した後、現実の日本の自治の説明に入りました。自治小六法を回覧し、収録されている法令の目次を配って、地方行政に関係する法令を説明しました。
地方自治小六法を見ることは初めででしょうし、地方公務員にならない限り、見ることもないでしょう。しかし、行政を進める際にはいろんな法令が関係するんだということを、感じてもらえれば結構です。建設、運輸、医療、福祉、教育・・・さまざまな行政分野で、このような六法があります。

今日の授業開始時には、学生は100人ほどでした。「減ったなあ」と思っていましたが、順次増えて。最終的には、231人の出席カードが出ました。200枚ほどカードを持って行ったのですが、足らなくなって。もらえない学生には、各自ノートを破って書いてもらいました。
毎回、さまざまな感想や質問が、書かれています。授業を進める上で、参考になります。
連休前に、小レポートを課していました。提出があったのは、先週提出された分を含めて231人。とんでもない分量で、すごい重さになりました。これを明日から読みます。かなりの重労働です。

慶應大学、地方自治論Ⅰ第4回目

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰ、第4回目の授業でした。連休の谷間でしたが、171人もの学生が出席しました。
前回から、地方自治の意義を説明しています。統治の観点から、権力の分割について、中央政府と地方自治体との垂直的分権と、それぞれの中で水平的分権があることを、理解してもらいました。
また、ドイツの自治制度を紹介して、議会と首長との関係にはいくつもの型があること、また変えることができることを理解してもらいました。
制度とは人間が作るものであって、現在の制度が唯一のものでないことを知ってもらうためです。

2週間前に課した小レポートも、連休明けを待たずに提出した学生も。そうですね、早く片付けた方が安心して、連休後半を過ごすことができますね。
授業中に紹介したスウェーデンの教科書は、『あなた自身の社会』(1997年、新評論)です。図書館などで読んでください。

慶應大学、地方自治論Ⅰ第3回目

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰ、第3回目の授業でした。出席カードは201枚です。少しの学生を除いて、ほとんどの学生が9時からの授業に遅れず出席しています。
課題として出してある小レポートの、書き方のコツをお教えしました。
そのあと、地方自治論の本論に入りました。学生たちが、準教科書を読んでいることを前提に、ポイントを話します。まずは、地方自治の意義と機能です。ここは重要です。

小レポートについて、質問がありました。「取り上げる政策は、首長の施政方針のうち、大きなテーマが良いですか、その中の個別の政策でも良いですか?」。
どちらでも良いです。助言するなら、テーマは狭い方が、より具体的に書くことができるので、楽です。

タッチタイピングができるかと聞いたら、ほとんどの学生ができません。これもスマートフォンの普及の結果でしょう。企業の方に聞いたら、最近の学生(新規採用職員)は、固定電話が取れないことや、タッチタイピングができないことを、ぼやいておられますから。
練習しておいた方が、社会人になってから苦労しませんよ。練習ソフトがインターネット上で、無料で提供されています。やってみましょう。