『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第21回「部下の指導(5)職員評価から逃げるな」が発行されました。
職員評価は、面倒ですよね。また、部下に厳しい評価をつけることは、つらいですよね。しかし、この作業は管理職として、重要な仕事です。
期首の自己申告と面談は、上司と部下が、仕事の優先順位や進め方について意見を交換できる良い機会です。私も部下の自己申告を見て、「その仕事はより重要なものがあるよ」と、指導したことがあります。
また、あなたが上司にする自己申告は、あなたの課の仕事の全体像、優先順位を表したものです。それを部下に割り振るのですから、それがないと、部下の仕事の優先順位は決まらないはずです。
期末の職員評価は、嫌なものですね。できれば穏便に、全員にAかBをつけたいと思うでしょう。でも、あなたの温情は、あなたの意図に反して、とんでもない悪い結果を招きます。今回の内容は、次の通り。
期首の面談、あなたもする自己申告、あなたの自己申告が課の仕事の起点、職員を評価する、良い点を評価しよう、人事評価への不満を減らす。
カテゴリーアーカイブ:著作と講演
新卒者が辞める理由は上司との関係
日本アンガーマネジメント協会の調査結果(2017年3月24日公表)です。新卒3年以内に仕事を辞めた男女と、新卒4年目以降でも在籍している男女約400人を対象したアンケートです。新卒入社3年以内の離職率が、問題になっています。では、何が原因か。それを探るための調査です。
「どうすれば退職を回避できたと思いますか?」の質問に対して、「新卒3年以内に仕事を辞めた男女」の28%が「上司との良好な関係」、23%が「適切な叱られ方」と回答しています。辞めた新卒の過半数が、上司とのコミュニケーションが不足していると感じているのです。
反対に、「新卒4年目以降でも仕事を続けている男女」の 32%は、「同僚との良好な関係」を築けていたことが、仕事を続けられた理由だと回答しました。
イライラの解消法は「誰かに話す」です。男性が43%に対し、女性では73%です。
男性は次に、「気持ちを落ち着かせる」「運動する」です。「飲む」は案外少ないです。女性は、「とにかく食べる」「気持ちを落ち着かせる」です。男女の違いが、表れていますね。
拙著『明るい公務員講座』で、「仕事の悩みは、実は人間関係」「相談に乗ってもらうと安心する」とお教えしました。まさにそれを裏付ける調査結果です。
原文をお読みください。
明るい公務員講座・中級編20
『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第20回「部下の指導(4)意欲を持たせる指導」が発行されました。
「職員は褒めて育てる」とお教えしていますが、すべての職員が期待通りに仕事をしてくれるか。そうはいきませんよね。2:6:2の法則って、聞かれたことがありますか。蟻(アリ)の生態から発見されたものです。アリは皆せっせと働いているように見えますが、よく見ると、2割はよく働き、6割は普通に働き、残る2割はサボっているのです。
人間の組織でも、この法則が当てはまることがあるといわれます。では、どうしたら、普通の6割と働かない2割の職員に、もっと働いてもらえるか。今回は、この難しい問題について解説しました。
今回の内容は次の通り。
仕事が好きな人は1割?、2:6:2の法則、足りないのは技能ではなく意欲、意欲を持たせる指導、やりがいが意欲を高める、職員にも事情がある、全員が仕事人間ではない、指導は褒めながら。
新著の反応8
『明るい公務員講座』の3刷りが出ました。結構売れているということですね。ありがとうございます。内容は変わっていませんが、私の経歴に「慶應大学法学部講師」を加えました。
ある人の評価。
・この本の良いところは、「いちばん常識的なところ」が書いてあることです。それは、誰も意識的に説明してくれません。
→それを狙ったのです。
別の人からのお便り
・大病を患い休職した時期があり、落ち込んだ時期がありました。第20講の言葉に、まずはゆっくり養生することが肝要とあり、改めて認識し励まされました。ありがとうございました。
→人生も仕事も、長いですよ。短距離走ではありません。
神戸新聞3月19日書評欄
・・・著者は、県庁の事務員に始まり自治体と国でさまざまなポストを経験、事務次官まで務めた”教え魔”。本書でも、38年の公務員生活で得た仕事の勘所を惜しげもなく伝授している・・・追求するのは、公務員の仕事に欠落しがちなこと、すなわち「徹底した合理性」だ・・・
→「教え魔」。その通りですね(苦笑)。
NHKインターネットにインタビューが載りました。
NHKのインターネットニュースのWEB 特集「原発被災地 どう進める住民の帰還」に、私のインタビューが載りました。帽子姿の写真付き、関西弁ありの記事です(NHKで、こんなのは良いのですかね。苦笑)。
原発事故対応は、発災当時から私の所管ではありません。原子力災害本部やその事務局、原子力被災者生活支援チームの担当です。とはいえ、避難された方の支援(原発事故からの避難か、津波災害からの避難か区別しなかったのです。それどころではなかったですから)や、被災地の復興は、私の所管でした。
今回は、記者の求めに応じて、私の知っていることと私の考えを述べました。
補足します。帰還するか、新しい生活を選ぶか、決めることができない人への支援についてです。
仮設住宅や見なし仮設住宅に入っておられて、次の生活の判断がつかない方は、原発事故だけでなく津波避難者にもおられます。高齢で次の生活をどうするか悩んでおられる方も多いです。先行した市町村、例えば仙台市では、仮設住宅を各戸訪問して、相談に乗りました。場合によっては、社会福祉でのお世話をする場合もあります。仙台市ではこの結果、すべての仮設住宅を解消しました。その他の自治体でも、同じような取り組みを進めています。
原発事故で避難しておられる方は、津波避難とは違った不安や、相談相手がいないという不安も持っておられます。市町村や支援してくださっているNPOの力を借りて、相談に乗り、新しい生活に移ってもらうと考えています。仮設住宅に長期間入っていることは、精神的に負担がかかり良くないことだと、専門家は指摘します。その通りだと思います。