カテゴリーアーカイブ:著作と講演

富山県庁で講演

2017年5月15日   岡本全勝

今日5月15日は、富山県庁で管理職研修の講師を務めてきました。テーマは「地方公務員にも働き方改革を」です。200人の職員が熱心に聞いてくれました。
今まさに、私が訴えている主題です。働き方改革は、仕事のやり方の改革だけでなく、日本社会の改革を迫っています。
それは、日本の行政の曲がり角でもあります。これについては、この20年近く主張していることです。拙著『新地方自治入門―行政の現在と未来』に書きました。しかし、行政だけでなく、働き方や社会のあり方を変えなければ、一部分の改革だけでは達成できません。そこでは、服装や居場所を例に出して説明しました。
そして、この変化は、中間管理職に難しい課題を背負わせます。そんな話をしました。

と書くと、深遠な議論をしていますが、今日の講演はもっと笑える話をしました。
と同時に、民間企業もまた、働き方改革に挑戦しています。最近調べた先進事例を、提供いただいた「優れもの」を使いながらお示ししました。精神論や抽象論では、身につきません。これには、みんなが身を乗り出して聞いて(見て)くれました。
元部下がたくさん並んでいて、やりにくいというか、やりやすいというか・・・。名前を出した人たちには、ごめんなさい。出さなかった人たちも、ごめん。

明るい公務員講座・中級編23

2017年5月10日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第23回「職場管理の知識(1)組織のリスク」が発行されました。今回からは、趣を変えて、あまり教えてもらえない職場管理の知識を書きます。

第1回は、組織のリスクへの対応です。法令違反は、私が言うまでもなく、してはいけないことです。それに、公務員は一般人より高い倫理が求められています。しかし、近年のはやり言葉に、「法令遵守」があります。民間では、偽装を繰り返していた企業。役所では、きちんとした仕事をしていなくて批判を受けた社会保険庁・・・。
あなたが法令違反をしてはいけないだけでなく、部下職員がそのようなことをしないように気を配る必要があります。長年その職場で習慣になっていた「ずる」を是正するのは、難しいですよね。しかし、ばれたら、あなたは申し開きはできません。もう一つ最近の言葉に「内部通報」があります。いわゆる「たれこみ」です。隠し事は、必ずれると思ってください。

今回の内容は、次の通り。
知らなかったでは済まされない、法令遵守、甘えは許されません、公務員倫理、公益通報制度、不当要求。

相馬市役所で講演

2017年5月8日   岡本全勝

今日は、相馬市役所で職員研修の講師を務めました。拙著『明るい公務員講座』を読まれた立谷市長から、「本に良いことが書いてある。それを、職員にいつもの調子でしゃべってほしい」との依頼があり、引き受けました。
本に書いてあることにも触れましたが、それよりも、大震災の対応そして復興と、市長も職員も大変な苦労をされました。それを通じて、職員が「成長、発展」したことを、皆さんと一緒に振り返りました。

自治体というと、「前例がありません」「予算がありません」というと思われがちです。しかし、今回の災害に遭った自治体では、そんなことは言っておられませんでした。
また、立谷市長が民間出身で、災害前から、持ち前のリーダシップで、市役所と職員を引っ張っておられました。発災直後にお邪魔したしたときも、様々なアイデアで、緊急事態に応えておられました。

災害という試練を、仕事ができる場や住民に応える場として、多くの職員が活躍しました。それを通して、職員も市役所も能力を向上させました。
前例のないこと、法令にないことに挑戦する。住民の立場に立って、要望を実現すること。また、できない場合はその理由を述べて、説得すること。企業やNPOなどと協同すること。
私が、これまで主張していたことが、大災害という場面で、実施する、実施せざるを得ませんでした。そこで、住民の期待に応えることができるかどうか。職員と自治体の能力が試されました、もちろん、初めてのことでもあり、はじめから順調にできたわけではありません。経験を積むことで、上達したのです。この経験を、普段の業務にも生かしてほしいと思います。

明るい公務員講座・中級編22

2017年4月26日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第22回「部下の指導(6)困った職員への対応」が発行されました。
あなたの職場にもいるでしょう、仕事をしない職員、仕事ができない職員、身勝手な職員、セクハラやパワハラを繰り返す職員です。
昔もそのような職員はいたのですが、近年目立つようになってきたようです。特に、心の悩みを抱える職員です。統計でも、増加していることが分かっています。
なかなか良い対策はありません。しかし、面倒だからといって放置しておくと、納税者への説明がつきません。また、まじめに働いている職員に悪影響を与えます。
良い参考書もないようです。少しでもお役に立てばと思い、私の経験に基づいて書きました。今回の内容は、次の通り。
能力の劣る職員・積極性に欠ける職員、心の悩みを抱える職員、あなた一人で悩まない、短期的な評価と長期的な評判、悪い話は広がる。

ところで、前回の第21回の記事について、「私も、管理職が長いですが、職員評価の系統だった研修や、実地訓練を受けたことがありません。見よう見まねでやっていますが、自信がありません」というお便りをいただきました。多分、多くの管理職が、同じ思いだと思います。

明るい公務員講座・中級編21

2017年4月19日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第21回「部下の指導(5)職員評価から逃げるな」が発行されました。
職員評価は、面倒ですよね。また、部下に厳しい評価をつけることは、つらいですよね。しかし、この作業は管理職として、重要な仕事です。
期首の自己申告と面談は、上司と部下が、仕事の優先順位や進め方について意見を交換できる良い機会です。私も部下の自己申告を見て、「その仕事はより重要なものがあるよ」と、指導したことがあります。
また、あなたが上司にする自己申告は、あなたの課の仕事の全体像、優先順位を表したものです。それを部下に割り振るのですから、それがないと、部下の仕事の優先順位は決まらないはずです。
期末の職員評価は、嫌なものですね。できれば穏便に、全員にAかBをつけたいと思うでしょう。でも、あなたの温情は、あなたの意図に反して、とんでもない悪い結果を招きます。今回の内容は、次の通り。
期首の面談、あなたもする自己申告、あなたの自己申告が課の仕事の起点、職員を評価する、良い点を評価しよう、人事評価への不満を減らす。