カテゴリーアーカイブ:著作と講演

宮崎県市長会、町村会研修講師

2017年7月31日   岡本全勝

今日は、宮崎県市長会の依頼で、副市町村長・人事課長研修の講師に行ってきました。『明るい公務員講座』を出版してから、また連載中の「明るい公務員講座・中級編」を読んだ方から、講演の依頼が来るようになりました。
私自身は、地方自治の専門家を目指し、途中から国家行政のあり方を専門にしてきました(慶應大学でも、その2つを講義しています)。第3の分野として、組織の管理も勉強してきました。これまでの著作も、その3分野に分けることができます(著作一覧)。

確かに、職場の管理、職員の育て方、管理職の育て方って、専門家がいないのですよね。自治体の組織管理でも、行政改革的な制度論や公務員制度については、総務省も担当部局があるのですが。職員育成について専門的なことをしゃべれる人は、なかなかいないようです。
本屋に行くと、人生訓や職場のノウハウ本がたくさん並んでいます。しかし、あるものは抽象的すぎて、あるものはパソコンの使い方のように技術的すぎて、これといった本がないのです。今、役場の現場で困っていること、それへの処方箋が書かれていないのです。
これまでは、職場で先輩のやり方をまねて、やってきたのでしょう。それが通じなくなったのです。職員の意欲を引き上げる方法以外に、若手職員の指導の仕方に悩み、メンタルヘルスに悩んでおられます。だから、拙著が読まれ、連載も読まれているのでしょう。

講演依頼が来ると、まず「何をしゃべって欲しいですか」「職場では何に困っていますか」と聞いて、その問題関心に沿ってお話しするようにしています。それが、私にとっても、取材の場になっています。
皆さん、それぞれに悩んでおられますが、大きなところは共通していますね。
河野・宮崎県知事からも、「連載は、まだ本にならないのですか」と催促を受けました。

明るい公務員講座・中級編30

2017年7月26日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第30回「組織を動かす(4)働き方改革は仕事の改革」が発行されました。
昔は、お気楽な商売だったサラリーマン。それが、いつの間にか、長時間労働が当たり前の職場になりました。なぜ、それが広がったのか。今回は、その原因を解説しました。
そして、長時間労働削減に成功している会社の例として、三井住友海上火災保険株式会社の取り組みを紹介しました。写真もお借りして、載せました。
この会社の取り組みは、新聞などでもよく取り上げられているので、読まれた方も多いでしょう。始めるまでは「絶対できないと思っていた」女性職員の話も紹介しました。やったら、できたのです。
秘訣は、仕事のやり方を変えること、職場一斉に取り組むことのようです(会社の資料、「19時前退社ルール」「目指す姿、各種の取り組み」「会社概要」)。
役所にも参考になります。「自治体への働き方改革支援メニューの提供」もしています。

今回の内容は、次の通り。
成果で評価するのか投入量で測るのか、メンバーシップ型が加速する長時間労働、民間企業の挑戦、働き方改革は仕事の改革

明るい公務員講座・中級編29

2017年7月12日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第29回「組織を動かす(3)変わる働き方」が発行されました。職員の努力が、組織の成果につながっていない。その問題について書きました。
日本人が働き者だということは、定説になっています。長時間労働もです。しかし、その割には、成果が上がっていないのです。先進各国(G7)では、時間当たりの労働生産性は最下位、フランスなどの7割です。これって、屈辱的ですよね。
公務員に限った統計はないのですが、「民間に比べて公務員の生産性は高い」という話は聞きませんから、同じようなものでしょう。

何が問題なのか。それは、働き方、仕事の仕方です。皆さんも、「うちの職場でも、無駄なことをしているなあ」と感じることがあるでしょう。
それを、今回から数回にわたって解説し、処方箋も提示します。読まれたら、きっと「そうだよなあ」とおっしゃると思います。乞うご期待。
今回の内容は、次の通り。
長時間労働の割には成果が出ていない、常態化している残業、問題は仕事の仕方、昔はそんなに働いていなかった、一部の人は猛烈に働いていた、社会が仕事人間の心をくすぐった。

山梨県庁で講演

2017年7月10日   岡本全勝

今日7月10日は、山梨県庁で、部局長研修の講師を務めました。
今回の主な聞き手は、部長です。「明るい公務員講座」は係員向けで、「明るい公務員講座・中級編」は課長向けですから、部長クラスには向いていません。何をお話しすれば「役に立つか」を考えて、話の内容とレジュメをつくりました。で、次のようなことに絞りました。
・部長と課長は何が違うか(これって、結構重要なのです)。
・私が部長を務めたときに、「こんなことを知っていたら、よかったのに」ということ。
・そして、私の幅広い経験(総理秘書官、被災者支援本部の責任者)で、こんなことを考えていて、こんなことをしました(世の中、こんな仕事もあるんです)ということです。
さて、皆さんのお役に立てたでしょうか。びっくりするようなことは、お話ししていません(世の中、山よりでっかい獅子は出てきません。しかし、部長よりもう一段上の仕事もあります)。

振り返ってみると、私も現役の時、いろんな研修を受け、本も読みましたが、「実践、部長講座」は教えてもらわなかったですねえ。それを、しゃべることができる人って、そんなに多くないでしょう。
もちろん、私の話が「すべて役に立つ」とは思いませんが、自治体の現場と霞が関を経験し、総理秘書官のほか千年に一度の経験もしました。そんな先輩がしゃべっているのです。
「なるほど」と思われたら、挑戦してみてください。「私のやっていることと同じだ」と思われたら、自信を持って続けてください。

明るい公務員講座・中級編28

2017年7月5日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第28回「組織を動かす(2)社風」が発行されました。
前回から、「組織を動かす」に入っています。数人の読者から「中級編ではありませんね。上級編ですよ」と指摘をいただきました。そうですね(苦笑)。でも、このような内容が、活字になったことは少ないでしょう。経験者なら当然のことですが、初心者には迷うことです。そして毎年、管理職の新人が生まれます。その人たちの参考になればと思って、書いています。

同じような組織をつくり、職員を配置しても、有能な組織とそうでない組織ができます。有能な職員が頑張っても、あなたが頑張っても、「組織の壁」にぶつかって、仕事が思うように進まないこともあります。役所の中で、目に見えない抵抗に遭うのです。
それを、仕方ないと思うのか、変えていくのか。ここに、将来、幹部になるあなたの姿勢と力量が問われます。

組織の力を見るとき、分解すると次のような3つの要素があります。一つは、職員一人ひとりの能力です。もう一つは、職員間の意思疎通です。これがうまく行かないと、いくら有能な職員をそろえても、組織としての力が発揮できません。
そしてもう一つが、社風です。新しい仕事に積極的な組織と、慎重な組織、さらには逃げる組織。自由闊達な職場と、上下の決まりが厳しい職場。仕事が終わったら早く帰ることができる職場と、お付き合いで居残らざるをえない職場。このようなそれぞれの組織が持つ癖や伝統が、有能な組織とそうでない組織をつくります。
この社風は、知事や市長が号令をかけただけでは、できませんし、変わりません。
今回の内容は次の通り。
組織の壁、社風という要素、家風・社風・お国柄、復興庁で社風をつくる、意思決定方法の定例化。