カテゴリーアーカイブ:著作

連載を振り返って1

2017年11月8日   岡本全勝

「私の目指したもの」
連載「明るい公務員講座・中級編」を書き終えて、ほっとしています。2年間も続けたのです。執筆を振り返って、思っていることを書いておきます。

この連載の趣旨は、「後輩たちに同じ悩みをさせず、楽をしてよい仕事をしてもらう」です。

「先輩のやっていることをみて覚えよ」「体験して身につけよ」というのが、これまでの多くの職場の流儀でした。私も公務員になった駆け出しの頃、そして課長になったとき、それぞれの場面で「新人」でした。体験して悩み、失敗を重ね、先輩に教えてもらって身につけました。
そしてたどり着いた結論は、「みんな同じようなことに悩んでいる」ということでした。そこで、後輩たちが、無駄な悩みや苦労をしなくて済むように、私が経験で得たコツを活字にしたのです。

経験者から見ると、初心者はつまらないことで悩んでいます。すると、新人には、「私も経験して覚えたんだから、あなたも経験して覚えなさい」と言うより、「この本を読んで勉強してね。分からないところがあったら聞いてね」と言う方が、効率的です。
ところが、案外このような教科書はないのです。ビジネス書はたくさんあるのですが、処世訓やビジネススキルであって、「仕事の基礎の教科書」はないのです。

私の目指したものは、次のようなことでした。
1 職場で仕事をする上での基礎知識を伝える。
2 知識の羅列でなく、体系化する。
3 わかりやすい読み物とする。
4 抽象論でなく、私の体験に基づいた、実例を入れた実践的なものとする。
次回以降、順次説明しましょう。

明るい公務員講座・中級編40

2017年11月2日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第40回「発想の改革(3)課長が決める」が発行されました。
これまで、生産性を上げるために、無駄を省くことや、進まない仕事を進める方法をお教えしました。今回はさらに一歩進めて、仕事の仕方を変えることを書きました。

残業を禁止したら、効率が上がるか。そんなことはありません。締めきりまでにできあがらなかったとか、持ち帰り残業が起きたりするでしょう。
仕事の仕方を変えない限り、効率的にはなりません。その一つが、課長が仕事を管理することです。
その反対が、部下任せにすることです。ひどい課長は、部下に任せながら、締めきりが近づくと「まだできていないのか」と部下を叱り、そのころになって細かい点にくちばしを挟みます。そして部長に説明した際に不備を指摘されると、部下を叱る・・・。
よい課長は、目標と段取りを部下に示し、途中で進行管理をし、80%の出来で部下の成果物を引き取り、後は課長自らが完成させる、です。

今回の内容は次の通り。
外からの圧力と内からの改革、業務の減量と仕事の流儀の効率化、あなたは課長の仕事をしているか、
役所の間違った常識、変革期の課長、課長が決める。1仕事の分別―誰に何を任せるか、2指示―目標と段取りを示す、3進捗管理―一人で抱えさせない、4結論―あなたが決める。よい課長と悪い課長。

連載執筆終了

2017年10月30日   岡本全勝

週末に、連載「明るい公務員講座・中級編」第42回を書き上げました。中級編の最終回で、「課長であることと課長をすること」という内容です。先週、右筆に原稿に手を入れてもらい(ズタズタにされ)、それを参考に加筆しました。
このあと、編集長に見てもらい、校閲さんに手を入れてもらいます。活字になるのは、11月20日号の予定です。

中級編は昨年10月3日号から始めたので、1年以上になります。初級編は、2015年11月9日号から始まっているので、そこを起点にすると2年です。よく書いたものです。
元になる小冊子(1996年、富山県)があったので、粗々の内容はありました。それを基に、「半年くらいは続くかな」と思っていたのですが。書いているうちに、「あれも書こう」「これも書いておこう」と連想ゲームのように、広がりました。40歳の県庁総務部長に比べ、その後にいろいろ経験した60歳の事務次官は、得た知識が増えたということでしょう。
大まかな構成は考えて着手したのですが、細部は走りながら考えました。連載とは、そんなものです。しかし、毎週締めきりに追われないと、これだけの量、そして内容は書けません。

これで来週の締めきりが来ないと思うと、ほっとしています。毎週の締めきりは、肉体的にも精神的にも重たいです。
書きかけの原稿を鞄に入れ、新幹線の中や隙間の時間に、少しずつ書きます。まとまった時間は、土曜日曜しか確保できないので、そこで文章に整えます。「締めきりに追われる人生だ」と自嘲しています。これで余裕ができるとともに、さみしくなりますかね。

明るい公務員講座・中級編39

2017年10月26日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第39回「発想の改革(2)なぜ仕事が進まないか」が発行されました。
前回までで、三大無駄をなくす工夫や、締めきりを決めれば仕事が片付くことをお教えしました。今回は、「やらなければならない」と分かっているのに、なぜ仕事が進まないのか。それについて考えます。
仕事が進まない理由は、二つあります。一つは、その仕事が先送りされて、手をつけないままに放置されることです。もう一つは、取りかかったのだけど進まない、進められないことです。あなたにも、思い当たる節があるでしょう。今回は、その対策を教えしました。
今回の内容は、次の通り。
仕事の先送り、先送り防止策、仕事の邪魔を減らす、作業に集中する

明るい公務員講座・中級編38

2017年10月4日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第38回「発想の改革(1)目標と時間の管理」が発行されました。前回まで、職場の3大無駄を解説しました。あなたにも、思い当たるところがあったでしょう。居眠りやおしゃべりをして仕事をさぼっているのと違い、この3大無駄は、一見仕事をしているように見えます。そこが、深刻なのです。
反対に、効率的に仕事が進む例として、議会答弁案を取り上げました。あと3時間で、答弁案を作らなければならない場合、無駄なことをしている暇はありません。会議を開いていたり、パワーポイントで資料作りに時間をかけたりしている余裕はありません。
締めきりが決まれば、効率的に仕事が進みます。そして、丁寧な資料を作っても、締めきり時間に間に合わないと、意味がないのです。少しくらい出来ばえに不満でも、提出しなければなりません。
この反対が、締めきりを決めずに仕事をする「ダラダラ作業」であり、退庁時間を決めずに仕事を続ける「ダラダラ残業」です。

今回の内容は、次の通り。
仕事の仕方を見直す、三大無駄の罪、締めきりが決まれば仕事は進む、生産性は目標と時間の管理、積み上げでなく割り付け。