カテゴリーアーカイブ:社会の見方

借金大国アメリカを支える日本

2007年7月21日   岡本全勝
21日の朝日新聞別刷り「be on Saturday」、山田厚史編集委員の「読み解く、債権国なぜ買われる」から。
・・不可解なのは、世界最大の債権国である日本の企業が、買収におびえるという事態だ。世界最大の借金国・米国にかじられている。外貨をしこたま貯め込んだ国が、資金不足の国に攻勢をかける、ならわかる。その逆が起きているのだ。
この逆転構造は、「円安」と同根である。日本の国際収支は年間20兆円を超える大幅な経常黒字。稼ぎが増えれば円が高くなり、やがて貿易や資本取引が均衡するというのが自然である。そうならない理由の一つは、輸出企業が稼いだドルを円に換えず、海外で再投資していることにある。「あり余るドル資金を何に運用するか、日々頭を悩ませています」。日本を代表する自動車メーカーの金融子会社の役員は苦労している・・
日本がモノ作りで稼いだカネが米国の投資ファンドに流れ、日本企業が買収不安におののく、という皮肉な事態が起きる。根源は日本の超低金利だろう。有利な運用先が日本に見あたらない・・日銀が金融をじゃぶじゃぶに緩和しても、国内で使われず海外に流出する・・
日本のカネが米国を支えるという構造が、さまざまなゆがみを生んでいる。日本が稼いだカネを、日本で使う知恵が求められている。

バラの空輸

2007年7月17日   岡本全勝
15日の日経新聞「エコノ探偵団」は、バラの種類なぜ増える」でした。輸入されるバラは、韓国、インドの他に、ケニアからのが多いそうです。ケニア産のバラは、オランダが持ち込み、生産しています。そして、日本への輸入が増えたのは、ドバイから日本への航空便ができたからだそうです。なるほどねえ。
かつて、香港で「香港の花はオーストラリアの他、オランダから来ている」と聞いたときも驚きましたが。飛行機で、地球を半周して運んできても売れるんですね。それだけ安くて良い品物だということでしょう。

教育改革

2007年7月16日   岡本全勝
16日の日経新聞「教育」は、戸田忠雄さんの「学習者本位で学校改革、教員に競争原理必要」でした。
・・県立高校に勤務していたころ、懇談会に来た保護者が、正面玄関口から入ろうとして係の教師にたしなめられ、生徒昇降口に回るよう指示されている光景を目撃したことがある・・ホテルなどでは、お客は正面から入り従業員は横や裏の従業員入り口を使うのが通例だ。一体、学校の主人公は教師なのか、それとも学習者なのか・・
御指摘の通りです。私も常々、変だと思っていました。生徒の昇降口は、時には渡り廊下にある下駄箱だったりします。「偉い先生が、下々を教えてやるんだ」という思想が、建築の形に表れています。
・・規制改革会議がバウチャー制度を提言するのは、学習者の権利を擁護し拡大することでしか、学校は救えないとの信念からだ・・だが、既得権益を手放さざるを得ない組織とその同伴者の抵抗は、驚くほど強い・・
詳しくは、原文をお読みください。
3日の新聞は、内閣府の調査でクールビズに賛同している人が84%に上り、実践している人も47%に上ることを伝えていました。

派遣自由化

2007年7月15日   岡本全勝
14日の朝日新聞「変転経済」は、労働者派遣法でした。規制緩和の歴史が、簡単な年表になっています。1986年に派遣法ができて、99年に原則自由化になりました。記事は、99年改正を取り上げています。長期不況と規制緩和の流れを要因としています。
私は、派遣やパートの不安定さもさることながら、正社員との格差の大きさが問題だと考えています。

外国為替特会

2007年7月10日   岡本全勝
9日の日経新聞「YEN漂流」は、外国為替資金特別会計を取り上げていました。この会計は、円高時に、ドル買い円売りで介入します。財源は政府短期証券とのことです(1年未満の国債。地方団体だと一時借入金のようなものといったらいいでしょうか)。ドルを買うので、結果としてドル(外貨)が残ります。それがたまって、9千億ドル(約100兆円)になっています。
これだけなら、借金で財産を築いたので、純資産はありません。円ドル相場が変化してドル高になると、持っているドルの価値(円での評価)が上がり、プラスになります。例えば100円借金して1ドル買ったとします。その後、ドルが値上がりして1ドル=120円になると、借金は100円なのに、持っているドルは120円になっているのです。
また、アメリカ国債で運用しているので、金利が収入になります。日本の短期金利(調達金利)と、アメリカ国債の金利(運用利息)との差が、収入になるということです。
ということは、この金利差が縮まると利益は減ります。また、円高になると、持っているドルの価値は減ります。持っているドル=アメリカ国債を徐々に売るのが一つの選択肢ですが、難しい問題もあるようです。
私も詳しくはないのですが、多くの人は、この特会を知らないのではないでしょうか。