カテゴリーアーカイブ:社会の見方

専業主婦率2%の国

2014年7月2日   岡本全勝

6月21日の日経新聞女性欄は、「専業主婦率2%の理由。スウェーデン、就労と育児先進国」でした。1971年に、課税制度が世帯単位から個人単位に変わりました。また、日本のような主婦に配慮した年金制度はなく、働かないと最低限の年金しかもらえません。ちなみに、日本の専業主婦率は38%です。
男性の育休取得率は、スウェーデンが90%、日本は2%です。子育てを支援する制度や国民の意識が、違うようです。

他国の意見広告

2014年7月1日   岡本全勝

6月25日と7月1日に、朝日新聞に、アルゼンチン政府(大統領府)の全面広告が出ていました。
第1回目は「アルゼンチンは債務返済を継続したいが、継続させてもらえない」、第2回目は「アルゼンチン政府の公式声明文、アルゼンチンは支払う」という表題です。それを読むと、次のような状況のようです。
アルゼンチンは、財政が悪化し、2001年に債務不履行(国債を返済できない状態)になりました。その後、債権者との交渉で元本を減免してもらい、少しずつ返済をしていました。債権者の92.4%はそれに応じたのですが、残る7.6%は応じていません。応じない者の一人である投資ファンドが、全額の元利支払いを要求し、ニューヨーク地方裁判所がそれを認めたのです。一部の人にだけ有利な返済を認めると、他の債権者も黙っていません。そこで、この判決の不当性を訴えるために、各国の新聞に広告を出したようです。NHKニュース
全面広告なので、読者の目を引きます。しかも、国家が出している意見広告です。観光の宣伝などはよく見ますが、裁判の結果について他国の新聞に意見広告を出すのは、めったにないでしょう。アメリカ新聞には、各国がいろいろな意見広告を出すようですが。

クールビズ10年

2014年7月1日   岡本全勝

6月30日の日経新聞サーベイ欄が、「クールビズ10年」を取り上げていました。クールビズが、2005年に小泉首相の提唱で始まってから、もう10年が経ちます。すっかり定着しました。さらに近年は、スーパークールビズになって、かなりラフな格好の職員も見受けます。私は、紺のスーツに白いワイシャツでノーネクタイは、嫌いです。どうも、さまになりません。
導入当初、このホームページでも、何度か取り上げました。「夏服・クールビズ騒動」(2005年6月5日)、「続・夏服騒動」(2005年6月10日12日)。読んでみてください。今読み返すと、えらく力を入れて書いています(苦笑)。私は50歳、総務省の総務課長でした。
さて記事では、全国の20~50代の働く男女1,000人に、インターネットで調査した結果が載っています。「クールビズは定着したと思うか」という問に、75%の人が「定着した」と答えています。「意識した服装をしているか」との問には、「実践している」が48%です。う~ん、単にネクタイを外しただけですか。
クールビズの問題点を聞いたところ、「だらしない格好の人が増える」が25%、「服装のせいでマナーが緩くなる」もあります。「洋服の買い足しで出費が増える」も2割くらいいます。この人達は、ファッションを気にしている人たちですね。

税財政政策の理論と運用

2014年6月28日   岡本全勝

石弘光著『国家と財政―ある経済学者の回想』(2014年、東洋経済新報社)が、勉強になります。石先生は、元・一橋大学の財政学の教授です。政府の税制調査会長などを務められました。学者として政策の現場でも活躍されました。
この本は、先生の学者としての半生を振り返りつつ、税財政の理論と実際がどのように変化してきたかを、テーマを建てて解説しておられます。日本の戦後から現在までの、税財政史でもあります。租税政策や財政政策は、早い時期から、学者が実務(政策の現場)に貢献した分野です。私たちは、教科書や専門書で税財政を勉強しますが、なぜこのような理論ができて、現実に運用されているか、その背景を学ぶと、より理解できます。
税財政など政策は、現実の運用だけでなく、理論も、経験と反省の中で生み出されたものです。学者が、書斎で見つけたものではありません。無味乾燥な理論や制度が、この本を読むことで、より身近に感じることができます。税財政職員はもちろん、広く官僚に、お薦めの本です。

日本の発明

2014年6月28日   岡本全勝

6月18日に、発明協会が、「戦後日本のイノベーション100選」を発表しました。各紙が報道していたので、ご覧になった方も多いでしょう(このホームページでの紹介が遅くなって、申し訳ありません。他にも、たくさん載せる素材がたまっているのです)。
技術的な発明だけでなく、ビジネスモデルなど社会に影響を与えたソフト的なものも並んでいます。例えばトヨタ生産方式や公文式教育法、ヤマハ音楽教室などです。回転寿司も、あります。なるほどね。
私は、世界の生活文化に影響を与えた点で、インスタントラーメン、カラオケ、テレビゲーム(または漫画・アニメ)が3大発明だと思っていました(2005年4月4日の記事)。ここに並んだものを見ると、再考しなければなりません。インスタントラーメン、ウオッシュレット、カラオケを、世界の生活文化に貢献した新御三家として提案しましょう。庶民の生活を変えたという観点からです。