カテゴリーアーカイブ:社会の見方

日本人論、日本社会論

2015年1月21日   岡本全勝

1月13日の読売新聞「戦後70年想う」は、中根千枝先生でした。『タテ社会の人間関係』(1967年、講談社現代新書)は、出版以来半世紀。累計116万部で、今も年に1万部が売れるのだそうです。日本の総人口が1億人ですから、100人に一人は読んでいることになります(50年間という時間を無視しています)。
私も、大学時代に読んで、なるほどと思った記憶があります。ところで、私が大学生の頃は、日本人論・日本社会特殊論が、一つのはやりでした。

現在の日本を分析する

2015年1月19日   岡本全勝

昨日、月刊『中央公論』1月号を紹介しましたが、同号には、次のような論考も載っています。
山崎正和「知識社会論的観点から戦後70年をみる」
猪木武徳「悲観論を裏切り続けた日本経済の人材力」
鼎談、竹内洋、佐藤卓己、佐藤信「論壇は何を論じてきたか」
それぞれに、鋭い日本社会分析です。学校では教えてくれない、また新聞を読んでいるだけではわからないことです。これらも、併せてお読みください。

各国の国民性、問題が起きたら

2015年1月16日   岡本全勝

孫引きで申し訳ありません。笹川陽平・日本財団会長のブログ(1月16日)に、石弘之さんの年賀状が紹介されていました。石先生は、先日紹介した『感染症の世界史』の著者です。実はこの本も、このブログで知ったのです。
・・昨年も世界ではさまざまな問題がありました。問題が発生したら、各国はどんな対処をしたでしょうか?
アメリカ コンサルタントと弁護士を雇う
フランス 大議論のあげく問題がさらに深刻化する
ドイツ  すべてオッシー(旧東ドイツ人)のせいにする
ロシア  関係者全員を逮捕する
スイス  国民投票にかける
スウェーデン  イケアのサポートデスクに電話する
ギリシャ  政府も企業も商店も全部閉鎖する
中国  わが国にはそのような問題は存在しないと声明を発表する
韓国  日本に抗議する
日本  第三者委員会を組織する
さて、ことしはどんな「第三者委員会」ができるのでしょうか・・

これには、笑いました。この手の笑い話は、いくつかあります。有名なのは、あることを調べる場合とか、船が遭難した際に救命ボートが不足した時の対処の仕方とか。各国の国民性を端的にとらえて、クスッとさせます。前者の場合、日本人は「他国の研究を調べる」であり、後者は「皆さん飛び込んでいますと呼びかけると、日本人は海に飛び込む」というのがオチです。
ところで、今回の問題発生時の対処についてですが、なかなか的を射ていますね。このホームページでも、先日、朝日新聞の第三者委員会を批判しました。すると、あまり笑えない小話です。

乗客の希望と会社の意向

2015年1月13日   岡本全勝

私は、毎日の通勤に地下鉄を使っています。丸ノ内線も混雑しますが、銀座線はすごいです。銀座線の車両は小さく、短いようです。車内のポスターに「銀座線全面リニューアル」と載っていました。少しは混雑が緩和するのかなと思いましたが、違いました。ホームドアやトイレの改修だそうです。それもうれしいですが、乗客は混雑緩和を一番望んでいると思います。
混雑時にこれ以上列車の本数を増やすことは難しく、連結する車両を増やすしかないのでしょう。プラットフォームを延長する工事は、お金がかかるのでしょうね。

感染症との戦い

2015年1月12日   岡本全勝

石弘之著『感染症の世界史―人類と病気の果てしない戦い』(2014年、洋泉社)が、勉強になりました。スリリングでさえあります。人類がこれまで、いかに多くのまた強い感染症と闘ってきたか。大勢の死者を出しつつ、ここまで生き延びてこられたことが、奇跡のように思えます。
ウイルス、細菌、寄生虫によって、マラリア、コレラ、ペスト、インフルエンザ、はしか、風疹、結核。最近では、エイズ、デング熱、エボラ出血熱といった多くの患者や死者を出す感染症が人類を襲います。薬剤を開発したら、それに抵抗力を持った微生物(耐性菌)が生まれてと、人類と微生物との果てしない戦いが続いています。もっとも、人間中心でない視点で見ると、微生物と人類(及び他の動物)の「共生」の歴史です。
戦争で亡くなった多くが、戦闘ではなく感染症だったこと。動物のうち一番危険なのは、蚊であること。感染症で亡くなった有名人など。へ~と思うことが、たくさん書いてあります。