カテゴリーアーカイブ:社会の見方

新しい世界史の見方

2016年2月11日   岡本全勝

川北稔著『世界システム論講義―ヨーロッパと近代世界』(2016年、ちくま学芸文庫)が、勉強になりました。2001年の放送大学の教科書が、文庫になったものです。学生時代に習った歴史が、古くなっていることを痛感します。ヨーロッパ中心のものの見方、国家を単位とした見方、先進国に向かって後進国が発展していく歴史、これらが否定されます。
アメリカをつくったのは、勤勉なキリスト教徒だけではないこと。そんなきれい事ではないようです。先進国が工業化される過程で、後進国が低開発国にされたこと。同じ植民地でありながら、北アメリカ北部、南部、カリブ海地域が、違った発展をしたのか。ご関心ある方は、お読みください。面白く読みやすいです。

建築様式に見るモダン、2

2016年1月31日   岡本全勝

私は、建築はもちろん門外漢で、この本に出てくる建築家、建物、専門用語は、知らないことばかりです。でも、たくさんの建物の写真がついていて、話の流れはわかったつもりです。もっとも、本文に出てくる建築物で、写真がついていないものもあり、そこはお手上げです。
私は、この本を建築様式の歴史としてでなく、社会と思想の歴史として読みました。すなわち、モダンとポストモダンは、何を基準にどこで分かれるか。ポストモダンとその次の時代は、何を基準でどこで分かれるのか。その際には、ポストモダンは、何と命名されるのか。日本の戦後とその後の時代は、何を基準にどこで分かれるのか。

建築様式に見るモダン

2016年1月29日   岡本全勝

岸和郎著『デッドエンド・モダニズム』(2015年、LIXIL出版)が、興味深かったです。著者は、1950年生まれの建築家です。この本は、20世紀の建築を対象として、モダニズム(近代主義)と、それへの対抗(ポスト・モダン)を分析したものです。モダニズムが、それまでの装飾を取り払い、機能主義のデザインを持ち込みます。王侯貴族というパトロンでなく、市民や資本家が顧客になります。アパートメントや個人住宅がその象徴です。鉄とコンクリートとガラスが、それを支えます。色でいうと、白です。それに対抗するデザインが出てきて、ポスト・モダンが生まれます。しかし、行き詰まります。
近代は、政治、経済、社会など様々な分野で、それまでの時代を変える大きな時代を画しました。建築様式の世界でも、一つの時代です。「ウイキペディアの解説」。
ところで、その後に来たのは「ポストモダン」です。しかし、「ポスト」と名づけられているように、それは新しい哲学を生んでいません。私が思うに、もう一つ先の哲学・思想・様式が生まれたら、「ポスト・モダン」もそれとの比較で何かの名前をもらうのでしょう。日本の現代史でも、いまだに「戦後」と言いますが、次の思想・様式・政治形態が出てこないと、戦後はいつまで経っても、戦後です。御厨先生が「災後」という名称を提唱されましたが、定着していないようです。

サイバー攻撃

2016年1月24日   岡本全勝

朝日新聞同様日別刷りbe、1月23日フロントランナーは、サイバーセキュリティ技術者の名和利男さんです。
1昨年、日本に「着弾」したサイバー攻撃は、前年の倍の250億件余りとのことです。とんでもないことに、なっているのですね。弾が飛んでくるところが見えない攻撃と、防御なので、私たちにはなかなかピンときませんが。見えないところで、日夜闘っている人たちに、感謝します。

インターネットの威力

2016年1月19日   岡本全勝

朝日新聞1月19日夕刊、「スゴイのに売れない…おじいちゃんのノートいかが 孫がツイート、注文3万冊」。70歳代の印刷業の方2人が作ったノート。
・・・どこのページを開いても、真ん中がふくらみにくく平らになる。手で押さえなくてもきれいに開き、コピーの時などに真ん中が黒くならないのが特長で、製造方法に関して会社で特許も取った・・・
でも売れずに、在庫の山。お爺ちゃんは、孫娘にノートをまとめて渡し、「これ、学校の友達にあげてくれ」。受け取った孫娘は。「学校じゃノート必要そうな人いないしなー」。で、軽い気持ちでツイート、「うちのおじいちゃんのノート、費用がないから宣伝できない」「欲しい方あげるので言って下さい」。あとは、本文をお読みください。