カテゴリーアーカイブ:社会

「東京暮らしは身分が上」意識2

2022年9月14日   岡本全勝

「東京暮らしは身分が上」意識」の続きです。
富山県庁に勤務していたときのことです。ある職員が「岡本部長は、東京住まいで良いですね」と言いました(その時は単身赴任中)。私が「どこがや?」と聞くと、「銀座とか、六本木とか、ディズニーランドとか」と言います。
私は「私が東京に住んでいるときに、銀座や六本木にしょっちゅいくと思うか?ディズニーランドだって、かつて子どもを連れて行ったけど、その後は行ったことがない。それより、あんたは毎年子どもとディズニーランドに行ってるじゃないか」と反論しました。

職員は苦笑しながら、「ええ、本当はそうなんですよ。東京は住むところじゃないです。富山の方が暮らしやすいし。ディズニーランドは、年に一度、泊まりがけで行けば良いですから」とのことでした。

若い女性たちが一度は東京に出てみたいと思うことは、理解できます。でも、その後の暮らしを考えたら、上に書いたような発想になってくれれば良いのですが。

現実逃避が進めるゲーム中毒

2022年9月8日   岡本全勝

これも、定番になってきました。スマホ依存症についてです。8月30日の日経新聞に「スマホ依存防げ、自主対策広がる 各国の規制議論に対応」が載っていました。詳しくは、記事を読んでいただくとして。

スマホ依存症が、大きな問題になっています。生活が困難になるほどオンラインゲームなどに没頭する「ゲーム障害」は、2019年に世界保健機関が、ギャンブルなどと並ぶ依存症として国際疾病分類に加えたそうです。

子どもも大人も、たくさんの人が「中毒」になっているようです。面白いのでしょうね。ゲームの作成者は、そのようにつくっているのですから。
私は、もう一つの要因があると思います。それは、中毒になる人の精神状況です。それは2つあります。
一つは、「やめる」意志の強さです。面白いゲームでも、のめり込む人と、とどまる人がいます。これは、勉強を続ける集中力がある人と、投げ出す人がいるのと同じでしょう。この点で、子どもは、親や周囲が指導しないと危ないです。

もう一つは、現実からの逃避です。記事にも例が出てくるように、実生活がうまく行かない場合に、それからの逃避として、ゲームにのめり込むのです。たぶん、その人も「これではいけない」と思っているのでしょうが、それがまた、その現実からの逃避に逃げ込むという悪循環を呼ぶのでしょう。
学校が面白い、友達と遊ぶのが面白い、仕事が充実しているなど、ゲーム以外に生きがいや楽しみがあれば、中毒になることはないと思うのですが。孤立が、中毒を悪化させます。

「東京暮らしは身分が上」意識

2022年9月6日   岡本全勝

8月23日の読売新聞、藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員の「地方で実現 新生活スタイル」から。

高度成長の頃から、地方の若者が首都圏の企業や大学を目指す流れが生まれ、若者はそのまま居着きました。しかし、今は都会でないと手に入らない物はほとんどなく、住環境や自然環境はむしろ貧しい。
それでも若者が首都圏を目指すのは、地方より東京の方が上という思い込みがあるのでは。誰にでもわかりやすい、一種の「身分」を手に入れたいと望む人が多いからだと私は考えています。

テレワークが普及し、どこでも仕事ができる環境がIT企業を中心に整いつつあります。「地方には仕事がない」という人は、都会で書類を作る仕事の方が減り始めていると気付くべきです。反対に、農業や林業の産出額は、2010年から20年の間にそれぞれ10%、13%と大きく伸びました。世界的な木材不足や、高付加価値の農産物の輸出増加などが要因です。
つまり、地方の経済発展の可能性が高まっているのです。安い家賃で広い住宅に住めて、祖父母との交流もあり、子育てしやすい環境もあります。自然を満喫し、子育てや食文化を楽しみながら働ける時代になったのです。実際、妻の出身地に戻って新たな事業を始める「嫁ターン」という言葉をよく聞きます。

魔の交差点?

2022年9月4日   岡本全勝

わが家の近くの地下鉄丸ノ内線は、東西に延びる青梅街道の下を走っています。新高円寺駅の二つの出口は、その道路の両側、すなわち南と北にあります。駅の真上に横断歩道があり、信号があります。

この横断歩道を渡るには、注意が必要です。信号が青になると、左右を確認して渡ります。ところが、渡り終わる頃に左側から、自転車が走り抜けるのです。
当然、自転車側の信号は赤です。だから、車は停止線で止まっています。その横から突然自転車が現れて、私の前を横切るのです。これには冷やっとします。ぶつかると怖いしケガをするので、立ち止まります。すると、私の前か後ろをすり抜けていきます。
「信号は赤ですよ」と叫ぶのですが、効果はありません。そのような運転をしていると、いつか事故を起こすだろうなと、心配になります。

もう一つ怖いのは、信号が赤の場合に車道から歩道に乗り上げて、歩道を走る自転車です。横断歩道を渡り終わって、歩道にたどり着いたら、危険が待っているのです。
また、地下鉄の駅を出るときも、冷やっとすることがあります。電車の駅には駅前広場があるのですが、地下鉄の駅にはありません。階段を上がって駅を出たところで、歩道を走る自転車に出会うのです。これも怖いです。

地下鉄にも駅舎をつくって、駅前広場を整備できませんかね。雨の日は、出口で傘を広げなければなりません。混雑します。バスやタクシー、送り迎えの自動車が道路に駐停車しなければなりません。歩道も広ければ良いのですが、多くの場合、そんなに広くありません。歩道に出口があるだけというのは、貧しいですよね。

脱・昭和時代

2022年9月4日   岡本全勝

8月18日の日経新聞夕刊生活面に「日本社会 なるか「脱・昭和」」が載っていました。

もはや昭和ではない――。内閣府は6月に公表した男女共同参画白書にこんなフレーズを載せて「脱・昭和」を呼びかけた。令和のいま、働き方や女性活躍といった文脈では「昭和たたき」とも言える表現が噴出する。脱・昭和の現状と課題を識者らに聞いた。

「新しい上司が頭昭和でほんとやだ」「滅私奉公で昭和的な働き方」――。ツイッターにあふれる職場への愚痴を見ると、「昭和」は1つのキーワードになっている・・・
・・・「昭和の社会モデルをアップデートしてこなかったばかりに、ひずみがあちこちで起きている」。こう話すのは健康社会学者の河合薫さん(56)だ。著書「コロナショックと昭和おじさん社会」では、新卒一括採用で終身雇用の男性正社員が企業の中心メンバーだった昭和のモデルと実態の食い違いが、コロナ禍で明るみに出たと記している。
2020年2月に政府は感染拡大を防ぐため、全国の小中学校などの一斉休校を要請した。河合さんは子どもの世話で仕事を続けられないと困惑する母親たちの姿を見て、「これが女性活躍を掲げる令和の姿か」と疑問を抱いたという。
昭和時代は専業主婦の妻が介護や育児を担う役割分業が主流だった。今も女性が家族のケアを中心的に担う構造が続くことに、河合さんは「共働きが主流になって久しいのに、価値観もシステムも昭和のまま」と指摘する。

「長時間労働で休みが取れない」「社内飲み会に参加が必須」は昭和的イメージ――。企業向けのビジネスチャット機能サービスを手掛けるワークスモバイルジャパン(東京・渋谷)が22年4月、全国の中小企業に勤める20~59歳の正社員に行った調査では、39.4%が自身の勤め先を「昭和的」だと評価した。