カテゴリーアーカイブ:社会

狭くなる日本の家屋

2019年7月27日   岡本全勝

7月25日の日経新聞に「進化するトランクルーム 狭まる新築面積に商機 」という記事が載っていました。
・・・かつて野ざらしのコンテナ型も多かったトランクルームが進化している。日本の家はこの20年間で畳7畳分、約12平方メートル小さくなった。収納不足に悩む消費者の受け皿として、スマートフォンと宅配網を駆使し必要なものを必要な時だけ取り寄せるサービスなどが広がる・・・

日本は豊かになったのですが、家が狭くなりつつあるのですね。理由の一つは、大家族から核家族、そして一人暮らしが増えたことによるのでしょう。また、都会では地価が高騰して、マンションが高くなったこともあると思います。
戦後豊かになった日本ですが、家は欧米から「ウサギ小屋」と笑われたように、残った課題です。

みんなの力で古文書を解読する

2019年7月26日   岡本全勝

7月25日の朝日新聞科学欄「防災へ、みんなで古文書読み解く」が、興味深かったです。
古文書を読解することは、難しいです。それも公文書なら楷書で書かれていますが、日記などの類いは筆者のくせ字や崩し字があります。文化教室で、古文書を読む講座もあるようです。

この記事に紹介されている「インターネットを使って、みんなで古文書を読む仕組み」(みんなで翻刻)は、良くできた仕組みですね。
インターネットで古文書を公開し、市民が協力して少しずつ解読していきます。読めたところだけ入力します。残ったところを、別の人が解読して埋めていきます。
インターネットを活用した、市民参加型の解決方法です。会場に行く必要もなく、好きなときに、好きなだけ参加できます。
この方法は、ほかにも活用できそうです。

不思議な看板、英語崇拝

2019年7月25日   岡本全勝

先日、不思議な掲示板を見ました。駅に入っている商業施設の通路です。畳半分くらいの大きさです。
掲示板の上部に、「Recruit Board」と書いてあります。日本語の表題はありません。その下に、施設に入っている各店舗の「求人票」が、いくつか貼り付けてあります。その求人票は、日本語で書いてあります。

応募する人は、英語が母語の人より、日本人か非英語圏の人が多いと思います。貼ってある求人表は、日本語で書いてありますから。
この掲示板の英語の表題は、誰に向けて書いたものなのでしょうか。

人を集める街、渋谷。消費か発信か

2019年7月23日   岡本全勝

7月22日の読売新聞「シブヤ再起動 流行の発信地、進化続く」から。

・・・渋谷は、若者の新しいファッションの発信地だった。1970~80年代、パルコはコム・デ・ギャルソンやヨウジヤマモトといった若手デザイナーのブランドを売り出し、「DCブランド」ブームの火付け役となった。
続いて訪れた「渋カジ」ブームは少し様相が違っていた。アパレル業界やファッション雑誌主導でなく、若者たちが自由にアレンジした服装が自然発生的に流行していった。インターネットのない時代、若者は古着屋などの街のネットワークを情報源とし、新しいトレンドを生み出した。その後、東急系のファッションビル「SHIBUYA109」を中心に生まれた「ガングロ」などのブームも、渋谷という街が作った。

インターネットを通じてどこでも服を買えるようになった現在、街がファッションの流行を生み出すことは少なくなった。パルコは、セゾングループの解体に翻弄ほんろうされ、勢いを失った。
11月のリニューアルオープンを前に建設工事が進む渋谷パルコを今、包んでいるのは、2019年の「ネオ東京」を舞台にしたSFマンガ「AKIRA(アキラ)」だ。工事用の仮囲いに緻密ちみつなイラストが描かれ、世界中から観光客が集まる撮影スポットとなっている・・・
・・・歩き回ることで新たな文化につなげる。堤清二氏が描いた理想は今、渋谷の周辺に芽吹いている・・・

・・・日本女子大の田中大介准教授(41)は、「ネットで物を買えるようになり、渋谷は『消費する街』ではなくなった」と指摘する。一方で、「『発信する街』としての魅力で人を集める場所となれる可能性がある」とみている・・・

人を集める街、活力ある街の要素がわかります。

自信が持てない教師

2019年7月15日   岡本全勝

7月7日の朝日新聞教育面に「自信が持てない日本の教員 OECD、48カ国・地域を調査」が載っていました。
・・・経済協力開発機構(OECD)が5年に1回実施している、国際教員指導環境調査(TALIS)の結果が公表された。日本の教員が、どのような指導や自己評価をしているのか。学校を取り巻く状況は、他の国と比べてどうなのか。調査結果から浮かぶ傾向を、2回にわたって報告する・・・

・・・調査結果で際立つのは、日本の教員の自己評価の低さだ。例えば、「生徒に勉強ができると自信を持たせる」という質問に対し、「非常に良くできている」または「かなりできている」と答えた中学教員は24・1%。調査に参加した48カ国・地域の平均の86・3%の3分の1未満だった。
似たような質問で、「批判的思考を促す」は24・5%(参加国・地域平均82・2%)、「学習の価値を見いだせるように手助けする」は33・9%(同82・8%)で、いずれも参加国・地域で最低の数値だった。「デジタル技術を利用した学習支援」も35・0%(同66・7%)にとどまった・・・

世界の趨勢との違いに、驚きます。このような状況で、良い教育ができるとは思えません。日本の教員が謙虚だということもあるのでしょうが、これだけもの差がつくのですかね。
他方で、多くの小中学生が学習塾に行くことも、異様です。有名校を受験させるという目的もあるのでしょうが、学校教育では不十分なので塾に行かせている親も多いのでしょう。高校生になると、塾に行くのが当たり前のようになっています。学校教育が不十分なのでしょう。おかしな話です。

次のような指摘もあります。
・・・調査は、日本の教員が授業以外の業務で忙しい状況も明らかにした。中学教員の1週間の仕事時間は56・0時間で、平均の38・3時間を大きく上回った一方、授業時間は18・0時間で、平均の20・3時間より短かった。その分、部活などの課外指導(7・5時間)と事務業務(5・6時間)はいずれも参加国・地域で最長。知識や専門性を高めるための「職能開発」に費やした時間は0・6時間で、最も短かった・・・

かつては、世界一の水準にあるともいわれた日本の初等教育。何かおかしいですね。そして、長く指摘されていながら変わらないということも、おかしいです。
明治以来の画一的教育に成功したが故に、方向転換に失敗しているのだと思います。文部科学省の教育行政の仕組み、教育大学・教育学部の教員養成の仕組みです。