外国料理は技能、和食調理は技能外?

日経新聞の連載「和食リセット」、10月22日の第1回「板前の卵は留学生 魅力発信 担い手に」から。この記事の趣旨は、外国人に和食の技を身につけてもらい、世界に伝えてもらおうということですが。

・・・和食の担い手が足りない。和食に携わる外食関係者はこう口をそろえる。厳しく指導されるイメージも若者たちを和食から遠ざける。
一方で2016年に開校した東京すし和食調理専門学校の生徒は半数以上が留学生だ。学校長の渡辺勝は「インバウンドが増え、外国語ができる料理人を求める声は多い」と期待をかける。
こんな期待を裏切る現実もある。日本の在留資格制度では、外国人の料理人は「技能」の資格で働く。しかし在留が認められるのは中華などの「外国料理」だけだ・・・

この技能は、在留外国人の資格での区分ですが。これまで、和食調理で外国人が働くことを想定していなかった、さらには洋食と中華は技能で、和食は技能と考えていなかったのかもしれません。
また、和食を海外に広めようと、考えていなかったのでしょう。日本酒は、海外への売り込み努力を続けています。

私たちも、和食は毎日家で食べることができる。洋食や中華は、かつては家では食べることがなかったので、外で食べる「ハレの食事」と考えていたようです。
ところが、和食にも、家庭料理と町の食堂と高級店があり、洋食や中華も家庭料理、町の食堂、高級店があります。でも、呼ばれる結婚式は、洋食が多く、和食は少ないですね。ホテルでも、和食の店があるのですが。
私の子供の頃は、結婚式(親父の持ち帰り)は、和食でした。宮中の饗宴は和食です。京都の魅力も、和食ですよね。