カテゴリーアーカイブ:生き様

新年度、新学期

2017年4月2日   岡本全勝

4月になりました。新年度、新学期が始まりました。入社式の様子が、ニュースで伝えられています。3日が入社式、入庁式のところも多いでしょう。また、人事異動で新しい職場に移った人も。学校でも、新学期が始まります。今年は、西日本では桜も、咲く時期を合わせてくれました。

皆さん、大きな希望と、少しの不安を持っての出発でしょう。その志を忘れることなく、精進してください。
成長と成功の秘訣は、明るさです。一人で悩むことなく、周りの人に相談しましょう。挨拶を忘れず。そして、健康で努力を重ねることです。
早く職場や学校に慣れて、仕事や学業が進むことを期待しています。

また、異動がなかった方も、心を新たにして、仕事に取り組みましょう。昨年度の経験を生かして、新しい1年間に何をするのか、何を改良するのかを考えてください。それを書き出してみましょう。上司との期首面談は、良い機会です。
そして、新しく職場に配属された人たちの相談に乗って、育てましょう。彼ら彼女らを育てることは、職場能力を引き上げることになり、ひいてはあなたが楽ができるようになりますよ。

「東大教師が新入生にすすめる本」

2017年4月1日   岡本全勝

東大出版会のPR誌「UP」4月号は、恒例の「東大教師が新入生にすすめる本」です。毎年楽しみにしています。
それぞれの学問では、どのような本が教えられているのかが、わかるのです。もちろん研究の最先端は、もっと専門的な研究書が出ているのでしょうが、それは私には歯が立たないでしょう。大学生が読める本程度が、私にはちょうどです。政治と行政分野は常に関心を持ちつつ、本屋を覗いていますが、それ以外の分野でどのような本が取り上げられているかが、勉強になります。
「こんな本があるのだ」「これって、買ったけど読んでいないよなあ」と思いつつ読んでいます。先生方の紹介文が、勉強になります。「この本は、このように読むんだ」とです。また、先生方の若き日の学問との苦闘が書かれていたりして、これもまた勉強になります。

新聞の書評欄もそうですが、本屋で見ても買わなかった本を、識者の解説や書評を見て「それなら読もう」という気になります。問題は、買うけど読まない本がたまることです。
過去の分は、『東大教師が新入生にすすめる本 2009‐2015』(2016年、東大出版会)にまとめられています。「UP」は、大きな本屋では、無料で配っていることがあります。

年をとると涙もろくなる

2017年3月28日   岡本全勝

3月23日の日経新聞夕刊「読み解き現代消費」は、「キレる高齢者」でした。
年をとると涙もろくなる、と言いますよね。私は若いときから、涙が出る方です。悲しい場面だけでなく、普通に話しているときも涙が出るので、ハンカチを欠かせません。年をとると、なおさらです。なので、悲しいドラマは見ません。この記事を読むと、そんなロマンチックな話ではないようです。

・・・高齢者だけでなく、50代からも似た話が出るのは意外に思えるが、年を取ると涙もろくなるのは、感情移入しやすくなったのでも、感受性が豊かになったのでもない。大脳の中枢の機能低下が真の理由だ。
「背外側前頭前野」と呼ばれる部位が脳全体の司令塔となり、記憶や学習、行動や感情を制御している。涙もろくなったのは、この部位が担っている感情の抑制機能が低下したからだ。
最近は「キレる高齢者」も目立つ。携帯電話店で若い店員に突然怒鳴り始めたり、駅や病院で暴言を吐いて乱暴に振る舞ったりする高齢者を時々見かける。2016年版『犯罪白書』によれば、20年前と比べて高齢者の「暴行」は49倍に増加している。
こうした「暴走老人」の増加も、背外側前頭前野の機能低下により、感情を抑制できない高齢者が増えたためだ。この部位の中核機能の一つに「作動記憶」がある。これは短時間に情報を保持し、処理する能力で、その容量は加齢とともに減少する。これが感情の抑制機能を低下させるのだ・・・

涙もろくなるのなら良いですが、暴行など、感情を抑えられないのは困ります。本文をお読みください。

3月末ですが真冬です

2017年3月27日   岡本全勝

昨日も今朝も、東京は寒い雨でした。
朝、福島に向かう東北新幹線の中。いつもなら荒川を越えるときに見える富士山も、今日は無理です。せっせと、資料整理にいそしみました。気がつくと、那須高原あたりで、窓の外は真っ白な雪景色です。福島県内に入ると、一面の銀世界でした。
福島駅は雪が降り、積もっていました。気温は0度。真冬のような一日でした。

お昼のニュースで、4月1日からの帰還に備えて準備している、福島県富岡町の役場の様子が報道されていました。職員を激励している町長の後ろの窓には、激しく雪が降っている様子が映っていました。富岡町は、福島県浜通の太平洋岸で、雪は滅多に降らないと聞いていたのですが。

皆さんのお住まいのところでは、どうでしたか。「桜の花が長持ちする」と言われますが、これでは、お花見どころではありませんね。

思い出の品、爪切り

2017年3月19日   岡本全勝

先日、新しい爪切りを買いました。「そんなこと、取り立てて書くことか」と思われるでしょうが。これには、思い入れがあるのです。
使っている爪切りは、大学に入ったときに買ったものです。親元を離れて、初めて一人暮らしを始めました。生活道具を、大学の生協で買いそろえました。その一つです。切った爪が飛ばないように、両側にガードがついています。初めてこれを買ったときは、「知恵者がいるなあ」と感心しました。

それから今まで、ほかのものはすべてなくしました。入学祝いにもらった高価な万年筆数本も、どこかに散歩に行ったまま帰ってきません。ところが、この爪切りだけは、不思議となくすこともなく使っています。小物ですから、とっくになくしていても当然ですが。徳島にも、鹿児島にも、富山にもついてきた、かわいいものです。18歳の春から62歳の春までですから、44年使ったことになります。キョーコさんより、9年も付き合いが長いのです。
家族は、もっと切れ味のよいのを使っているのですが、私は捨てるのも惜しくて、使い続けていました。しかし、半年前に福島生活用に買った爪切りの切れ味が良く、それに比べ切れ味の悪い愛用品に、遂に別れを告げることにしました。

「往生際が悪い」と笑われそうですが、思い入れとはそんなものでしょう。
期待と不安を持って、明日香村から上京した18歳の春を思い出します。初めて寮で寝た時のさみしさは、今も覚えています。もっとも、周りの人たちのおかげで、すぐに解消しましたが。この爪切りは、ずーっと、私を見守ってくれていたのかもしれません。
この春も、たくさんの若者が、新しい生活に踏み出すでしょう。また、異動や転勤の方もおられるでしょう。その際には、期待とともに、不安もあるはずです。毎日を一生懸命生きることで、その不安を乗り越えていってください。そして、「一人で悩まないこと」が、その不安を解消する薬です。