カテゴリーアーカイブ:著作

新卒者が辞める理由は上司との関係

2017年4月15日   岡本全勝

日本アンガーマネジメント協会の調査結果(2017年3月24日公表)です。新卒3年以内に仕事を辞めた男女と、新卒4年目以降でも在籍している男女約400人を対象したアンケートです。新卒入社3年以内の離職率が、問題になっています。では、何が原因か。それを探るための調査です。

「どうすれば退職を回避できたと思いますか?」の質問に対して、「新卒3年以内に仕事を辞めた男女」の28%が「上司との良好な関係」、23%が「適切な叱られ方」と回答しています。辞めた新卒の過半数が、上司とのコミュニケーションが不足していると感じているのです。
反対に、「新卒4年目以降でも仕事を続けている男女」の 32%は、「同僚との良好な関係」を築けていたことが、仕事を続けられた理由だと回答しました。

イライラの解消法は「誰かに話す」です。男性が43%に対し、女性では73%です。
男性は次に、「気持ちを落ち着かせる」「運動する」です。「飲む」は案外少ないです。女性は、「とにかく食べる」「気持ちを落ち着かせる」です。男女の違いが、表れていますね。

拙著『明るい公務員講座』で、「仕事の悩みは、実は人間関係」「相談に乗ってもらうと安心する」とお教えしました。まさにそれを裏付ける調査結果です。
原文をお読みください。

明るい公務員講座・中級編20

2017年4月12日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第20回「部下の指導(4)意欲を持たせる指導」が発行されました。
「職員は褒めて育てる」とお教えしていますが、すべての職員が期待通りに仕事をしてくれるか。そうはいきませんよね。2:6:2の法則って、聞かれたことがありますか。蟻(アリ)の生態から発見されたものです。アリは皆せっせと働いているように見えますが、よく見ると、2割はよく働き、6割は普通に働き、残る2割はサボっているのです。
人間の組織でも、この法則が当てはまることがあるといわれます。では、どうしたら、普通の6割と働かない2割の職員に、もっと働いてもらえるか。今回は、この難しい問題について解説しました。

今回の内容は次の通り。
仕事が好きな人は1割?、2:6:2の法則、足りないのは技能ではなく意欲、意欲を持たせる指導、やりがいが意欲を高める、職員にも事情がある、全員が仕事人間ではない、指導は褒めながら。

新著の反応8

2017年4月11日   岡本全勝

明るい公務員講座』の3刷りが出ました。結構売れているということですね。ありがとうございます。内容は変わっていませんが、私の経歴に「慶應大学法学部講師」を加えました。

ある人の評価。
・この本の良いところは、「いちばん常識的なところ」が書いてあることです。それは、誰も意識的に説明してくれません。
→それを狙ったのです。

別の人からのお便り
・大病を患い休職した時期があり、落ち込んだ時期がありました。第20講の言葉に、まずはゆっくり養生することが肝要とあり、改めて認識し励まされました。ありがとうございました。
→人生も仕事も、長いですよ。短距離走ではありません。

神戸新聞3月19日書評欄
・・・著者は、県庁の事務員に始まり自治体と国でさまざまなポストを経験、事務次官まで務めた”教え魔”。本書でも、38年の公務員生活で得た仕事の勘所を惜しげもなく伝授している・・・追求するのは、公務員の仕事に欠落しがちなこと、すなわち「徹底した合理性」だ・・・
→「教え魔」。その通りですね(苦笑)。

NHKインターネットにインタビューが載りました。

2017年4月8日   岡本全勝

NHKのインターネットニュースのWEB 特集「原発被災地 どう進める住民の帰還」に、私のインタビューが載りました。帽子姿の写真付き、関西弁ありの記事です(NHKで、こんなのは良いのですかね。苦笑)。

原発事故対応は、発災当時から私の所管ではありません。原子力災害本部やその事務局、原子力被災者生活支援チームの担当です。とはいえ、避難された方の支援(原発事故からの避難か、津波災害からの避難か区別しなかったのです。それどころではなかったですから)や、被災地の復興は、私の所管でした。
今回は、記者の求めに応じて、私の知っていることと私の考えを述べました。

補足します。帰還するか、新しい生活を選ぶか、決めることができない人への支援についてです。
仮設住宅や見なし仮設住宅に入っておられて、次の生活の判断がつかない方は、原発事故だけでなく津波避難者にもおられます。高齢で次の生活をどうするか悩んでおられる方も多いです。先行した市町村、例えば仙台市では、仮設住宅を各戸訪問して、相談に乗りました。場合によっては、社会福祉でのお世話をする場合もあります。仙台市ではこの結果、すべての仮設住宅を解消しました。その他の自治体でも、同じような取り組みを進めています。

原発事故で避難しておられる方は、津波避難とは違った不安や、相談相手がいないという不安も持っておられます。市町村や支援してくださっているNPOの力を借りて、相談に乗り、新しい生活に移ってもらうと考えています。仮設住宅に長期間入っていることは、精神的に負担がかかり良くないことだと、専門家は指摘します。その通りだと思います。

明るい公務員講座・中級編19

2017年4月5日   岡本全勝

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第19回「部下の指導(3)褒めて育てる」が発行されました。
私が長い公務員生活で学習した、部下指導についての一番は、「怒ってはいけない、部下を育てるなら褒めること」です。今から思うと、とても簡単なことですが、若い時はそれに気づきませんでした。

イソップ寓話の「北風さんと太陽さん」は、話としては知っていましたが、実戦には結びつきませんでした。大臣秘書官としてお仕えした、村田敬次郎自治大臣の話は、『明るい公務員講座』p12に書いたとおりです。今回は、より具体的に書きました。大臣は、天国から笑っておられるでしょう。

結論、鞭よりニンジンです。ニンジンより、褒めておだてるです。職員としてのコツは明るいことで、上司としてのコツは褒めることです。知ってしまうと、簡単ですよね。
今回の内容は次の通り。
部下を怒ってはいけない、褒めて育てる、ニンジンや鞭より褒め言葉、部下育てはあなた育て。